簿記という名のラスボスが現れた!
あかつき らいる
試験勉強は誰のため? 自分のためではないの⁉
日商簿記3級で2割しか点数を取れなかった。2級では6割しか点数を伸ばせなかった。体感としては2級のほうが楽しい。商業簿記と工業簿記。とくに工業簿記は、考え方が単純で面白い。
約30年ぶりの簿記の勉強。弟にそそのかせれて、というか、弟が日商簿記検定の本を送りつけてきたので、受けざるを得なかったのだが、自信はなかった。時間が足りないと思っていた。勉強する時間だ。
一からの簿記の勉強には、最低でも半年はかかる。半年でやっとヒヨコ並みの簿記の仕組みが理解できるのだ。それを「姉ちゃんは簿記の仕組みは分かっているから、3級は4カ月で楽勝でしょー。取れよ。ついでに2級も取れよ。俺は簿記は分からないから」と電話の向こう側で言いやがった。
4か月頑張りましたとも。家事と仕事と親の介護とを両立しながら、並行して2級の勉強もやっていた。
3級の模試試験ではいつも2割程度しか点数が取れず、仕訳で満点でも、帳簿に転記する方法が分からず。転記する方法を思い出すのに思い出せず、で挑んだ、日商簿記3級の検定試験は70点で合格のところ、22点だった。不合格。当たり前だ。自信がないのだから。
とりあえず「受験した」という建前で、弟の顔を立てた結果だ。
CBT試験というその場で合否が分かる受験方法を選んだ。パソコンでやる新しい受験方法に、まったく慣れていない。以前はペーパーテスト「全国統一試験」というものだった。問題を解いて、回答はマークシート方式であった。
弟から脅迫ともとれる勉強を押し付けられて困っています。脅迫というのは「不合格だったらぶっ殺しに行く」や「ぶん殴りに行くから覚悟しとけよ」という言葉を平気で言ってくるところです。
今回の日商簿記が、まさに、それです。
私は勉強は
私がまだ30代の頃に経理課で働いていた姿を理想の姉として、あの姿のままでいろよ。なんて理想像を押し付けてきます。
はっきり言って迷惑です。大迷惑です。精神が不安定になるぐらい、迷惑です。
理想像を押し付ける割には、私の病気のこと、私のことを理解しようとしません。なんなんでしょうね。弟なんていないほうがいいです。
本当に取りたい資格は別にあります。そちらの勉強をしたいのに、邪魔してきたのが今回の受験です。今回のは、口うるさい弟のためです。
「とりあえず受験しろ、受験しろ、取得しろ、取得しろ」
――と毎日30回、電話で言ってくるんですよね。母も感化されて、二人で言ってくる。母曰く「弟からあなたへの愛情を受け取れないのか!」。
うるさすぎて、ノイローゼになっています。今回は、それらを黙らせるための受験でした。これ、前に言われたんですよね。弟から。
「姉なんかいないほうがいい」「姉なんか死んじゃえ!」と。
いじめっ子らと同じです。だから男は嫌いです。暴力をふるえば、自分の言いなりになると思っているんですからね。力の暴力と、言葉の暴力。
一回、言われてみればいい。暴力を受けてみればいい。その時どう思うか? 考えろ。
そして、日商簿記を受けてみてください。難しさが分かるでしょう。マジで難しいのだから。
もう、簿記は勉強しない。
受験料は2つで約8,000円だ。クレジットカード払い。申し込み時にクレジットカード会社に計上される。
あぁ、もったいなかったな。
本当に取りたい資格は栄養士に関係している資格です。食育系。食生活アドバイザー。食育実践プランナー。あと、通信講座で「精神栄養学」や「手話技能検定」「販売士」を学びたいです。それに関する資格があれば、そちらも勉強、そして受験。資格を取得したいです。
簿記という名のラスボスが現れた! あかつき らいる @yunaki19-rairu
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