第3話

「あと、私と話す時は小声で話した方がいいよ」


「なんでですか?」


「いや...周りから見たら変な奴って思われるかもしんないじゃん?」


「確かにそうですね...もしかしてさっきの僕って変な奴って思われてたり....」


「多分...」


そう言うと『なんてこと...』と言いながら


膝から崩れ落ちる。


なんともオーバーリアクションすぎる子だなぁと思う。




「あ、そういえば名前は?」


「僕ですか?」


「君以外誰が居んのさ」


「僕は瀬野 陸久です。あなたは?」


「水戸 流花。タメで話していいのに」


「いえ、これが僕の癖なんで」


「なるほどね」


「それで...水戸さんってなんで死んだんですか?」


「あっ、言いたくなかったらいいですけど...」


「2年前、実の姉に殺されたの」


「え?」


「何が原因かさっぱり分からないの」


「そうなんですか...」


「なんだか辛いですね」




「そういえば、水戸さんって花火好きですか?」


「急な質問だね。あまり好きじゃないよ」


「特に大きい花火とか」


「ですよね!僕もそうです!!同じですね!」


おぉう...急にフレンドリー..。

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