第2話

でも何となく思い出してみると、


あの日の姉の様子はいつもと違った感じがした。


それが心残りで私はいつも、


この神社の河川敷にいる。


そういえば、どこかで霊は現世に居すぎると


悪霊になるって聞いたことがある気が...。




というかこんなことをしている場合じゃない!


私も悪霊になんかなりたくないんでね。


早く私の死について調べなくちゃ。


でも私は今、普通の人には見えないし...


どうすれば...。


そう私が困っていると後ろにいる人が


カチャンという音と共に鍵を落として行った。


私は見えないがゆえ、


その人の鍵を元の場所に返してあげようと思い、


追いかけた。


すると、


「ひっ、僕は食べれません~!!」


と大声を上げた。


周りの人達はそんな男の子を不審な目で見ていた。


「もしかして私が見えてるの?」


そう私が問うと、


「見えてます!見えてますから食べないで〜」


と騒いでいる。


「食べないし、食べたくもないんだけど」


と私が嫌そうに呟くと


『なら良かった』と安堵していた。




というかこの子、使えそう。


そう思った私は


「君さ、謎解きに興味無い?」


と聞いた。


「謎解きですか?まぁ、好きですけど...」


「じゃあ私が死んだ理由。一緒に探してくれない?」


「それ、僕になんのメリットがあるんですか?」


「うーん、欲しいものを買ってあげるとか?」


そう私が言うと


「ほんとですか!?じゃあそれでいいです♪」


と急に元気になった。


そんなにも欲しいものがあったのだろうか。

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