第11話「え…あ…はい…うん…」

あれは、まだ梅雨に入る前だったと思う。宮沢君が何と数学の先生をやったのだ!

まあ、あんまり授業の中身は分からなかったけどwww


その授業が終わったと、オギとはまた宮沢君の話になった。確かに彼は本当に面白い人だと思う。


オギは別の小学校から来たから、宮沢君と知り合ったのは中二になってからだ。私は小学校の3、4年が同じクラスだから、ちょっと知っている。昔は小さくて生意気なガキって感じだったけど、今じゃすっかり身長で抜かされちゃった。お姉さんは成長が嬉しいよ。メガネもしてちょっと大人っぽくなったけど、話すと昔のままって感じだ。


でも、静かに一人で本を読んだり、考え事をしていて静かにしている事が増えた気がする。なんかサッカーを頑張っているらしいけど、ヤンキーばっかりのサッカー部で浮いてるんじゃないかなぁ?


活発な子だったから小学校の時はまだサッカー部でもおかしくなかったけど、今はインドア系でぜんぜん運動部っぽく見えない。なんか、最近は2年生なのにもう試合に出てるとかいうし、今度練習を見に行ってみようかなぁ?


オギが宮沢君と話したそうだったから、代わりに私が話しかけてあげた。ちょっと心配だったけど、他の女子が話しかけても普通に返してたから大丈夫だと思う! だけど、私が話しかけるとちょっと何か気まずそうだった…ショック…一応、小学校からの知り合いだと思ってたのに、お姉さんは悲しいよ…


でもそれも最初だけで、途中からは普通にお話ができた…というか、オギにバトン・タッチしたら二人は気があったみたいだ。オギもちょっと変わってるし、話が合うのかも? 二人ともメガネだしwww

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