第2話 出会いは人を変える

2、投稿までの流れ


男の娘の魅力を知ってもらいという野心?のようなものを持ったのはいいですが、その時の私には二つほど大きな壁がありました。

1つ目は継続する力、2つ目は投稿先の選定です。


まず1つ目の継続する力ですが、少し前に触れたとおり、私は何かを継続するというのが大の苦手となっております。

熱しやすく冷めやすい鉄の様な人間なので、何かを始めては辞めを繰り返してきた人生でした。

様々なジャンルを極めることは滅多になく、今回もプロットを立てて終わるんじゃないかという恐怖感と戦いながら執筆をする中、私に転機が訪れます。


それは、昔から小説を執筆をしていた友人の存在です。

プロットを練っていたあの頃、ちょうど疎遠になりかけていたとある友人と話す機会がありました。

その人と話す過程で「最近なんか書いてるん?」という問いがありました。


実は今プロット立てしている最中で……と話すと、その人も執筆途中の作品があるとのことでした。


偶然か、はたまた何かの必然か。


私とその方は、それぞれで書き進めている小説の完成に向けて連絡を取り合うようになりました。

数年ぶりに本格的に小説を書こうとしていた私にとって、あの人の存在はあまりにも大きな人間です。


進捗の共有、執筆に関する悩みの相談、時にはくだらない雑談をしたりなど。

その方と関わることによって、小説に対する熱量が保たれたまま、執筆活動を進めることが出来ました。


……正直、その人がいなければ、今頃もう小説を書いていなかったかもしれません。


2つ目に、投稿先です。

これは単純で、まとまった形で新人賞へ出すか、どこかの小説投稿サイトへ連載をするかの話です。


当時、私がこの小説を書いていく過程で投稿先をまるで考えていなかったのです。

ただ単に「男の娘がヒロインの作品」をテキトーに書いているにすぎませんでした。


そんな中、現在投稿させて頂いている「カクヨム」というサイトを友人の伝手で出会いました。

小説投稿サイトは「小説家になろう」様と「エブリスタ」様しか知らなかったのですが、カクヨム様のサイトを拝見する中で、なんとなくこのサイトで投稿してみたいなぁと思い投稿を決意しました。


今では章を自由に入れ替えれる点や活発的に行われている自主企画等に魅力を感じており、今なおすごく気に入って利用させて頂いているサイトになります。(いつも利用させて頂きありがとうございます)


3、投稿を始めて現在に至るまで

2024年12月15日、いよいよ投稿を開始させて頂きましたが、そこでも問題がありました。

それは、1月末までに10万時を越えなければいけないという事です。


どうせ投稿をするのであれば、何か目標が欲しいと思い、当時行われていた企画の「カクヨムコン9」に応募することになりました。

しかし、その企画の応募条件が「企画終了までに10万時を超えていること」だったのです。


連載開始直後、執筆済みの文字数は約2万文字程度で、カクヨムコンが終わる1月末……つまり約1か月半で8万文字をかき上げなければいけない状態でした。


そりゃーもう焦りました。


10万時を超える長編を1度もかき上げたことのない私が、たった1ヶ月でそれをしなければいけない。


はっきり言って無理でしょ!


そう思いつつ、半ば諦めつつ息を荒立て執筆をしておりました。

しかし、それを後押ししてくれる存在がいました。


それは、私の作品を読んでくれた読書の皆さまです。


客観的に見て、私の作品はランキングに乗るようなすごい作家さんの作品よりも視聴数……つまりPV数がケタ外れに低いです。

特に功績もなければ、更新頻度が爆発的に早いとも言えない私の作品は、未だにランキングに乗ることはありません。


ですが、いや、だからこそ。


読んでくださる方がいるというのは、本当に励みになります。

1PVが付くたびにニコニコして、ブックマークや評価を頂いた日にはその場で踊りだすくらいうれしい気持ちになりました。


読者の皆様、あなた方は私にとって神様です。

私という凡人の作品に目を通して頂ける、何事にも変えがたい最強の存在です。

読んでくださる人がいる、それだけで、私は執筆を頑張れました。


そして、ついに私は1月28日というギリギリのタイミングで、10万時を執筆を致しました。


あの頃、目標を達成できたのは本当に読んでくださった人たちのおかげです。

未だに投稿を続けさせて頂いている身として、これほど頼りになる存在はいません。

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