病院の話

蒼白な霧

第1話

ある病院には噂がいろいろたっている


曰く、夜に人を殴る音が聞こえる


曰く、人肉を喰う患者がいる


曰く、誰も知らない患者が病院内にいる


曰く、病院は実験をする為に人を集めている




「あーあ、何でこんなことになったのかなぁ」

原因は分かりきっている私が、売られた喧嘩をつい買ってしまい、怪我をしたからだ

「まじで、あいつ人を窓から落とすなんて喧嘩してるにしてもイカれてるぜ」

相手は窓から落として、体を強く打ち付けたのだ

「でも、全治半年で、だいたい回復するまで病院とか暇だなぁ、でも、あいつ流石に窓から落としたのはやばかったか謹慎処分になったか、これで、あいつは大学入試とかも不利になるわけだざまぁwww」

「あーでもなぁ、病院は暇だしなんか面白い話でもないかなぁ」

そう言ってまだ、橙色の空を見ていたら屋上に誰か来た


「君は、最近入院してきた子かね?」

40代後半であろう男の人が話かけてきた


私は少し警戒しながら言った

「そうですけど、なんですか?」


「いや、少し忠告しておこうと思ってね、この病院は何かがおかしいんだ、特にこの時間帯からそいつらは活動し始める早く病室に戻った方がいいぞ、病室はなぜか入ってこないからな、それでは俺も戻るよ、病室に戻るまで気を引き締めてね」

男は急にそんな忠告をして去って行った


私は少し混乱しながらも考え始めた

(なんだったんだ、今の男は、今の話は嘘だとは思うが何故か引っかかるこの病院には何があるんだ?病室に戻って隣の人に聞いてみよう)

そう考えると私は病室に戻った

隣の人は治療の最中らしく長引いてしまうと看護師から聞いた

私は治療が終わりくるまで待とうと思ったがいつの間にか眠ってしまった


ふと目が覚めた時刻は午前の0時13分だった

隣の人はまだ、帰ってきていなかった。

(確か、隣の人はそんなに重症ではなく、治療はすぐに終わるはずだ、遅れているって言っても遅すぎる、あの男が言っていたようにこの病院はおかしいのか?)

そんなことを考えていると外から音が聞こえてきた

前にこっそり、ヤクザの抗争を見たことあるからわかる硬い何かで人を殴る音だ

それも一回ではなく何回も何十回もなった

流石にこの状況で見に行くのは無謀すぎる

音が鳴り止んで何分かした後に見に行ってみよう


音が鳴り止んだので、少し待ってから病室の外に出る

あんなに人を殴る音が聞こえたのに誰も病室から出てこない

とりあえず、周りを警戒しながら、音が鳴ったであろう方へ行ってみる

そこには頭を何度も殴られてへこみ、体の肉が食いちぎられたようになっている死体があった

これやった犯人は相当強い力で殴ったのか血が当たり一面に広がっていた

そんな、惨状に吐き気がしながらも、急いで病室に戻っていった

あと少しで病室と言う所で私は何かに頭を殴られて意識を失ってしまった


目が覚めると病室にいた

(昨日起きたことは夢だったのだろうか)

そう考えるが頭がまとまらない

気分転換に屋上に行くことにした

屋上に行くと少女がいた

(目にはクマができ、髪はボサボサだ、病気か薬の副作用が強いんだろうか

そう考えてると少女が話しかけてきた

少女は思ったより友好的ですぐに仲良くなった

そして、病室に戻るときにどこの病室か聞くが教えてくれなかった

かわりに、また明日も屋上に来るらしい

そんな日々が何ヶ月か続いた

彼女は毎回決まって夕方になるまでに戻るのだか、今日は珍しく夕方までいた)

薬の副作用で白くなった髪が夕方の日の光を吸収して良い色合いを出している

そんな彼女の頭を右腕で撫でようとしたら、いつの間にか腕がなくなっていた

何の予兆もなく、痛みもなくただ腕がなくなっていたのだ

彼女に助けを呼んでもらおうとしたら、自分がそのとき正気だったかわからないが、彼女が私の腕を咥えて食べていた

私は、半狂乱になりながら、肩を押さえて看護師に何かを喋った

その後、私が起きたときは、肩に出血などが抑えられるような処置が施されているのを見て、あのことは夢じゃないんだなと思った

それからと言うもの屋上には行くのをやめ彼女のことなど忘れていたが、ある日の深夜に目が覚めた

私はトイレに行くために病室を出た

トイレに行く途中で血の匂いがした、私はあのことを思い出しすぐに病室に戻ろうとしたが、既に遅く

何かに襲われた

その後は地下の研究所で薬を打たれて隔離された次第に私の腕は再生し、毛の色は抜け落ち、人間としての理性がなくナクnat




???

「今回はどうだった?」

白衣を着た男が聞いた


「だめでした、やはり人間としての理性を意識するのは難しいようです」

書類をもっているクマがある男がそう言った


「やはりか、でも今回のは途中まで経過を聞いたが理性はあったと聞くやはり着実に薬は完成に近づいている」

白衣の男はそんなに落胆せずに薬を改良した成果がでたことに喜んでいた


「今回の実験体は途中まで理性があったぐらいしかかわるところはないが、一応どんな感じの性能か確認しとけその後なら好きにしていい」

そう男に指示すた


「わかりました」

指示された男はそう返事すると暗い薬を打ったであろう実験体が収容されているほうに行った

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病院の話 蒼白な霧 @mekiti

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