第6話

「きゃぁあ!!」




妖怪が居るだろう方向に手を伸ばし、ニッコリ笑うハイド。



どうやら悪い妖怪ではないらしい。




「そか、ハイドには見えるのか。昔ね、ママも見たことあるよ」



「ほー」



「その名もトロポックル!!」



「ブハッッ!!」



「「ん!?」」




吹き出されましたね。



誰かなんて愚問ですが。



「ハー!!マー!!よー!!」




八雲さんから下ろされた八千流がこっちに突進してくる。



ハーはハイドでしょ。



マーはママのあたしでしょ。




「八千流…よーって誰さ…」




ハイドに抱きついた八千流に聞いてみるも、きゃっきゃっとハイドと笑いあってるため、無視。



無視ですか…。


可愛いなっ!!




「トロポックルって混ざってるぞ」



「混ざる??」




あたしの隣に立った八雲さんが額にキスしてくれる。



やだっ///

八雲さんってば、子供たちが///




うん。

こっち見てもないね…。



「ハイネが言いたかったのは、トト🌕かコロポックルのどっちかだろ?」



「ああ!!」




本当だっ!!



あたし何て言った??




「ほら、そろそろ行くぞ」


「んげっ!?」




保育園の時間がっ!!




双子をそれぞれ抱き上げる。




「よーさんにバイバイは?」



「「よー!!バーバー!!」」




元気良く手をふる二人を満足げに見てた、あたしと八雲さんだったけど…



『いってらっしゃーい』



そう聞こえ、二人で振り返った!!




我が家……何か居ます。



『ホラーかっ!!』

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