第5話

真剣な顔で頷くハイド。



「おるっっ!!」




居るの?って聞いたのに、「おるっっ」って返ってきたよ!!



おるっっ!!って!!



……………………………………………………………………………………………おるんかいっっ!!




アカンやん!!

びっくりやん!!




「え!?何が居るの!?座敷わらし的な!?」



「??ざー?」



「あっごめん。まだわかんないよね」




コテッと首を傾げたハイドの頭を撫でる。



フワフワ。




「何が居るの?」



「よー」



「妖精だと!?」



「ぶー」



「違うの!?」




あたしの言ったことは間違いだったらしく、ハイドがホッペをぷっくり膨らます。



妖精じゃないとすれば……………………アレか?


アレなのか?




絵本を読み聞かせるから、きちんと妖精やらは理解できてる。



それが違うとあれば。




「妖怪…?」



「おーー」



「マジですか…」




我が家。



新築にして妖怪が居ました………。




え??



竜希さんじゃなくて??




『誰が妖怪だっ!!』




誰かさんのツッコミが聞こえた気がした。

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