第4話

てか毎日見てますが、八雲さんのスーツ姿本当にカッコいい!!



心配ですよ!!


女の人がわんさか寄ってくるんではないかと!!



間違いなく寄って来てるんだろうけどね!!



ぬーんっ…なんて悩んでたら



「だぁっっ!!」



いつまでたっても着れない(着れるはずがない)ズボンに八千流がキレた。



ズボンを放り投げ、床に転がりジタバタしてる。



「ほら、八千流。パパと服着ような」



「あーい!!」




優しく言って八千流を抱き上げる八雲さんに元気な返事が返ってくる。



パパに着せてほしかったんだな?




ようやく準備も出来て、さぁ出動しようかって玄関まで来たものの。



八雲さんが八千流を抱き上げ、あたしがハイドを………って、居やしないっっ!!




今まで足元に居たのに!!


瞬間移動!?




「ハイド!?」




履いた靴を脱いで、リビングに戻る。




居た!!



部屋の隅、観葉植物の前に座り込んでた。




「ハイド」




呼べばすぐに大きな瞳でこっちを見る。



たまーに双子はどこかよくわからない場所をジーッと見てる。




きっと子供しか見えない何かを見てるのだと、あたしも八雲さんも思ってるんだけど。




「居るの?」

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