さん

出動

第3話

朝ごはんもすんで、双子の保育園に行く準備に取りかかる。




「八千流、ハイド、服着替えるよー」



「あいっ!!あいっ!!」



「あー」




テレビを見ていた双子に声を掛ければ、ダァーっと突進してくる八千流に、ゴロンと床に転がるハイド。




ハイド、どした!?




「やちっ!!やちっ、じー!!」




あたしの持ってる服を取ろうとする八千流は、どうやら自分で着たいらしい。



よしっ!!

いいだろう!!


やるが良い!!




あたしは頷くと八千流に、服を渡す。




そんなことをしてると、歩かずゴロゴロ転がってきたハイド。



面倒くさがりか…?




ハイドは何も言わないから、着替えさせるために裸にする。



すると



「ギャーーーッ!!」



と絶叫された。



「乙女かっっ!!」




息子に謎なツッコミを入れ、素早く服を着せる。



「ちょっ、やちっ!!それズボン!!」




なんであの子ズボンを必死で被ろうとしてんの!?



ぎゃーぎゃー、わーわー、3人で格闘してると、八雲さんが準備万端で寝室から出てきた。




あたしたちの騒がしさにクスクス笑ってる。

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