に
朝ごはん
第2話
「よし、出来た!!」
朝ごはんの用意が出来れば、あたしの声を聞いた八千流とハイドが短い足をチョコチョコ動かして、こっちにやって来る。
「でー?」
「たー?」
あたしの足に片方ずつ掴まり、瞳をキラキラ輝かせて見つめてくる我が子はマジ天使。
ふふ。
2歳になって、どっちとも食欲旺盛だ。
「うん。出来たよー。さっ二人とも出番ですよ」
「「おーっっ!!」」
キャッキャッと手を繋いで走っていく二人。
二卵性といっても、今はまだ区別がつかないほど似てる。
くりっくりの大きな猫瞳とぷっくりほっぺで可愛いのです!!←親バカ。
あたしと八雲さんはわかるけど、竜希さんや蓮くんはよく間違えては二人に噛まれてる。
女の子の八千流は、おしゃべりの何でも真似したがりやさん。
男の子のハイドは、おっとりのんびりの何でも知りたがりやさん。
今は1階で四人揃って寝てるから、階段を上がる心配もなく、二人にパパを起こすという任務を任せている。
「パー!!」
「パー!!」
「……………どぅふっ!?」
いつものやりとりが聞こえてくる。
今日も今日とて、八雲さんの上に二人同時に飛び乗ったらしい。
最近のお気に入りの起こし方。
本当は起きてるんだけどね。
二人に構ってもらえるのが嬉しいみたいで←親バカ。
「おー」
「はー」
「ああ。おはよう。八千流。ハイド」
何故か区切って喋る二人。
双子ならではの共同作業かな?
「おはよう。ハイネ」
「おー」
「こー」
「おはようございます。八雲さん。二人ともありがとう」
「「どー」」
どういたしまして。
と言いたいらしい。
八雲さんに抱っこされた二人の頭を撫でれば、ニパーッと笑う。
((可愛い///))←親バカ。
「少し重くなったな」
「良く食べるからねー」
「なー」
「ねー」
ポスッポスッと二人を椅子に座らせ、あたしも八雲さんも席につく。
「「いただきます」」
「いー!!」
「たー!!」
これが我が家の朝です。
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