dakudaku
星るるめ
dakudaku
ヘドロみたいな現実
今日も吐きそうになりながら
それでも潜ってゆくんだ
纏わりついてくる絶望にやられ
奥底に沈み込まないよう
濁った水面から時折顔を出しては
清らかな幻想で息を吸う
その一瞬に流れ込む
澄んだ感情と感覚が
「僕」を明日へと繋ぐのだけど
柔らかくて美しい世界に
上がりきってしまえば
僕ら生きてはゆけないから
こうして上がったり下がったり
せわしなく繰り返している
人生とは? そんなこと
考える余地のないまま日々が過ぎ
潜っている間の息苦しささえ
いつかわからなくなってしまっても
本能で息継ぎしてまた潜ってくの
清濁のコントラストを
無意識に崇めながら
僕ら緩やかに静かに
この世をもがき続けるの
dakudaku 星るるめ @meru0369ymyr
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。dakudakuの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます