異界門
田んぼの左上
第1話「好奇心」
ーーー20xx年東京某所
少年は歩いていた。東京特有の人はいるが静かな街、少し抜けて繁華街に入れば喧騒が響く。少年は歩いていた。いつも通り、同じペースで毎日同じ場所へ、何も考えずに足を動かしていた。後ろから声がした
「宗谷!おはよ!停学終わったんだな!」
「あぁ圭か、久しぶり、おれは未だに納得してないけどなぁ、手出して来たのはあいつなのに」
「確かに言えてる。でもお前があんなに強いなんてな知らなかったよ…」
宗谷は一見すると気弱で小柄で一般的な体格があれば誰でも勝てると思える見た目をしていた。ただ中学生の頃、厨二病の延長線で独学で合気道や少林寺拳法、柔術、剣術に棒術色んな物を混ぜで完成させた宗谷だけの武術。普通ならただ暴れるだけだろうが宗谷は天才だった。全てを理解して長所のみを引き出し短所をカバーした。宗谷はその時に武術に星霜万武と言う名前をつけた。小っ恥ずかしくなりわざわざ叫んだりはしていない。
宗谷は歩いてる時ふと見覚えのない神社があることに気がついた。ビルとビルの間、いつもなら何もない場所に鳥居があった。興味が沸いた。好奇心に勝てなかった。そのまま俺は誘われるように鳥居の中へと…
「…ってことがあったん、だ…ん?宗谷?トイレかな…」
鳥居の中は静かで小さなこじんまりとした神社があった。祠もそこらにある。少し不気味とも思える静かさだった。東京に慣れたからだろうか…もういいかと思い振り返った。しかしそこは東京…いや地球ではなかった。
まずいきなり夜になったこと、月が5つあること、そして俺に見ろと言わんばかりに机と本が置いてあった。本の内容はこんなものだった。
『貴殿は異世界に送り込まれた。魔力を与えた。イメージさえあれば炎魔法、水魔法とかいろいろ使えるぞ。それからだな、まぁ神のミスやあんまり責めんでくれ、異世界で楽しくな!
親愛なる神より』
ふざけている。はっきり言おう。ふざけている。まぁ何しても仕方ないので近くの街まで親愛なる神とやらが本と一緒に置いてあった地図を頼りに進んでいくとだいぶすぐ街が見えた。とりあえず神に言われた序盤にやることリストを終わらせよう。
まず街で冒険者登録をする。第二、神が用意した金で王立魔術学院の入試を受けて合格する。第三、卒業すればその世界では基本何にでもなれるからがんばれ。らしい。と言うことで早速入試を受けにいった。
受験内容は結構簡単だ。実力で勝て。組むのもあり、騙すのもあり、力で推し進めるもよし、なんでもありのサバイバル型バトルロワイヤル。
近くの山に連れたいかれ、適当な位置に配置された後合図があったら試験開始。そして面白いことに主席候補意外の奴らには発煙筒を配るやつがいた。どうやら早急に潰したいようだ。まぁ俺は合格出来るようにするだけだな。しかしよく考えればこの発煙筒が上がったところには人が集まるわけだから倒した人数分ポイントが加算される試験において主席候補がただ単に有利になる可能性も…いや、いいことを思いついた。
そんなことを思っているうちに2箇所で発煙筒が上がったので近い方に行ってみた。どうやらたくさん集まっている。俺も合流してみた。するとリーダー的なやつが作戦を話し始めた。そして主席候補を囲うように配置された。
「なぁあんた初めて見るが名前は?」
「宗谷だ、よろしく…おい!敵だ!」
もちろん嘘である。
「なに?!」
俺は後ろから思いっきり殴り失神させた、戦闘不能状態になると勝手に転送されて行く仕組みだ。
ーーー主席候補視点
私はミカエラ、魔術学院の受験生であり主席候補と言われている。毎年言われている主席候補狩りに早速遭遇し、どう対処しようか考えてる時だった。私を囲んでいた敵反応が徐々に消えていく。なんだろうこれはと思っていたら全ての反応が消失。そのご気づいたら私は転送され負けていた。
ーーー宗谷視点
たくさん敵がいるおかげでポイントが溜まる溜まる。さっき集まっていた奴らは全員倒したから囲まれてたやつもついでに倒すか。魔法はイメージらしいから翼をイメージしたら普通に生えて来て食べたので主席候補?には上からダイブしながら突撃した。彗星とでも名付けようか。
そのご俺は発煙筒をうまく使い敵を一掃した。同じようなことを繰り返しいつのまにか試験は終了俺は主席で合格そのご、俺以外の人間のポイントが0だったため俺以外で再試が行われた。
異界門 田んぼの左上 @tanbonohidariue
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