ヴィランド・コレクション

@kandoukei

第0話:最も罪深い者達

 この世界には魔法、超科学オーバーテクノロジー超異能アビリティといった様々な力が文明に刻まれ、人類の他に神、亜人、怪人、宇宙人、妖怪、悪魔、天使、獣人、怪人、地底人、海底人などの様々な人種や存在が確認された。

 そして、大いなる力とそれを持つ者たちによって様々な勢力が乱立した。

 各国の政府の汚職と腐敗をバラし、権力亡き時代を作り、諸悪の時代を作ろうとした悪の秘密結社の根源【惡の華ヴァイスローゼ】。

 地底に追われし、邪術の一族による【大地底帝國シャンバラガルタ

 陸上からの汚染を憎む深海に棲まいし種族たちによる【大深海帝國ネオアトラント

 隠世と呼ばれる世界空間の狭間に逃れた妖怪や魔物たちによる【大魔怪帝國パンデモンズ

 遥か彼方の銀河から襲来せし、宇宙最凶の地球外生命体による【超銀河帝國ギャラクスピシーズ

 それら【五大巨悪ヴァイスオブファイブ】が世界の覇権を狙っていた。

 しかし、それらの脅威と対峙するかのように、仮面の戦士、戦隊、魔法少女、正義の 超異能アビリティ覚醒者・ホルダー、スーパーロボット、祓魔師エクソシスト、銀河騎士といった超雄ヒーローが現れた。

 瞬く間に【五大巨悪ヴァイスオブファイブ】は瓦解し、世界は平和を取り戻した。


 しかし、悪の芽は完全に摘むことはなかった。

 超雄スーパーヒーロー連盟アライアンス(通称、S.H.A)を設立し、超雄ヒーローによる治安・政治を行っても、見えない犯罪が生まれていた。

 さらには、【SシェイキングTWワールド事件】という世界各国同時震災により、民衆による超雄ヒーローへの不信感が増大、民間独自の犯罪抑止者である民雄ヴィジランテやS.H.Aから離脱し、私刑を繰り返す闇雄ダークヒーローが生まれてしまった。


 そんな群雄割拠の中、悪を持つ者、悪雄ヴィランの裏社会の中で七つの悪の組織ヴィランドが現れた。

 それは力の象徴たる超異能アビリティを振るい、傲慢に裏社会を闊歩するマフィア。

 それは地球を支配する人類に嫉妬し、彼らを廃絶することで自分達を新たな霊長に挿げ替える爬虫人族のコミュニティ。

 それは労働せず、楽を享受できる怠惰な死の世界を実現しようとする魔族の宗教結社。

 それは地球を穢す人類に憤怒し、彼らを絶滅させることで自然の世界の再起を促す環境保護団体。

 それは群衆に愛される色欲を武器に世界を魅了することを志す夢魔の歌姫達。

 それは銀河を巡り、凡ゆるものを略奪する強欲で宇宙の秩序を魔改造する宇宙海賊。

 それは世界を喰らうほどの暴食故に世界征服という遊戯に勤しむ生ける屍たちの世界的企業。


 これは【七罪之諸悪セブンスシンジケート】と呼ばれし、最も罪深い者達の物語。

 

 


 

 

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