(占い)

何人か、どこに隠れたかはちらっと横目で見てしまったけど……僕は敢えて見てない振りをした。




『奈美 みーっけ』



「早いよ氷馬くん 

 もしかして隠れるとこ薄目で

 見てたでしょ?

 ずる~い?」



かくれんぼはどうでもよくて、やっぱりさっきの占いが気になっていた。

モヤモヤする気持ちが活字で良いように言語化されているからなのか、信じたくもなるし、何より奈美の気持ちが知りたい。



『……ねぇ 奈美さ、

 さっきの占いって どう思った?』




「うーん、

 実はちょっとだけ……」




『ちょっとだけ、何??』




「えー、

   言わない!」



『ねえーー

 今、ナイショで言ってみてよ?

 お願い!!』




――――――――

――――――――

―――――――…



小学生の頃は奈美と家でよく遊んだなぁ。


奈美の家で、日が暮れるまで。


つい最近のことみたいだ。

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