第6話 赤と白

僕とお兄さんは山の奥へ進んで行った。

昼間なら1人でも余裕で歩ける農具入れまでの山道を懐中電灯の灯りだけを頼りに進んだ。


ゆっくりすすんでようやく農具入れまで辿りつにタッチした時だった。

お兄さんが

「疲れたから少し中で休憩しよう」

と提案をしてきたのだ。


確かにゆっくりすすんで来たこと、深夜の森を怖い中歩いてきたこともあり少し疲れていた僕は了承し農具を入れている小さな倉庫に入ることにした。この選択が大きな間違いだったことを知らずに。


倉庫に入るとお兄さんは僕を後ろから抱きしめ僕の体をベタベタと触りだした。

背の小さい小学4年生が抵抗できるわけもなく

山奥だから声をあげても山の下に届くわけもない。


倉庫にあったロープで手首を縛られ、抵抗も虚しくお気に入りだったワンピースを無理矢理たくし上げられあらわになった胸を舐めまわしたあと僕の下半身に顔を埋めた。

秘部を舐められ指を入れられ、痛がる僕にはお構い無しでお兄さんは体の小さい僕を犯し中で果てた。


不思議と嫌悪感と痛みだけで恐怖はなく何が起きていたのか当時の僕には分からなかったのである。


行為が終わるとそそくさと僕のパンツとワンピースを戻し、縛っていたロープを外して僕の手をひいて山をおりた。



山をおりた僕は下腹部の痛みと気持ち悪さに家に駆け込みお風呂に入った。

お風呂に入っていると洗濯物を回そうとした祖母がお風呂場に入ってきた。

祖母は

「何が起こったのか説明しなさい」

と少し起こり口調だった。祖母からしたら大切な孫が処女を無くして帰ってきたのだ。正常でいられるわけが無い。


僕はお風呂からあがりお布団の敷いた部屋で祖母に何があったか全て話した。

そして、その日は泣いているのは祖母に抱きしめられながら眠った。

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