第4話 お兄さん

母と兄との関係、どんどん暗く表情が無くなっていく僕を見かねた母親方の祖父と祖母が毎週末僕を祖母方の曾祖母達の住む田舎へ連れていってくれた。


山や田んぼ畑に囲まれた自然豊かな場所で僕は祖母や祖父の畑の作業を手伝ったり、遊んだりしていた。


そんな、曾祖母の家から500m先くらいに1軒の家がありそこに住んでいたお兄さんに仲良く遊んで貰っていた。


だが、相手は性に多感な中学生。

小学1年生になった僕は何も知らないまま性的消化をされるようになって言った。


チンチンを舐めてくれたらお菓子をあげるよ

チンチンから出る白いのをのんでくれたらゲームを貸してあげるよ


小学1年生が何も知らずに手をつけるには簡単な動機だった。


そう、僕は…小学1年生でフェラチオと手コキをなんの知識もないまま覚えてしまったのである。


要求はどんどんエスカレートしていった。


お股を見せてくれたら、触らせてくれたら

おしっこを見せて欲しい、お風呂に一緒に入ろう


小学3年生になってそのお兄さんに外からトイレを覗かれ悪寒を感じるようになっていった。


違和感、嫌悪感はあるものの誰に相談出来るわけもなく日々を過ごしていたが、性的搾取をされていたのは僕だけでは無かったのである。


僕には3歳離れた本当の姉妹のように仲のいい従妹が居た。その従妹さえ餌食になっていたことを従妹に聞かされたのである。


従妹を守るために、どんどん避けるようになり僕はお兄さんと遊ぶことは無くなった。



そこから少したち小学3年生の大雪が降る年末。

頑なに避けていた僕にお兄さんは告白をしてきた。


確かに恋愛に憧れる年頃でもある小学3年生。

でも、避けていた僕はあっかんべーをしながら

「やーだよー!」

と言って走るように逃げ帰った。


僕のあとを追ってこないことに安堵しながら僕は何事も無かったように日々を過ごした。



あんな最悪な出来事が起きるなんて露知らず…

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