第2話『帆船について』

ひとくちに『帆船』と言っても、どこから説明してよいかわかりません。

それほどに歴史が深いものなのです。

4世紀に渡って使用されたコグ船。

そこから発展したキャラベル。

3本マストが発達したキャラック。(サンタ・マリア号がこれ)

そしてガレオン船。


正直、私は違いがイマイチわからん。

それでも、気合いで書ける。大丈夫。


まあ、船の種類はこの際どうでもいいでしょう。

ガレオン船だけで小説を書いちゃえばOK OK。

押さえておきたいのは、最低限の船の各部名称です。


まずはマスト。


3本あるマストは、

前が、フォアマスト(前檣)

真ん中の一番高いのが、メインマスト(主檣)

後ろが、ミズンマスト(後檣)


マストは、一本の棒ではありません。

でかいガレオン船ともなるとバカ長いマストになるので、何本か接木して1本にしています。

その継ぎ目に、ヤード(帆桁)と呼ばれる、帆をくくり付ける棒を渡します。


マストの一番下は、ロワーマスト。

その上は、トップマスト。

その上は、トップガラントマスト。

その3本が繋がって一本の立派なマストになります。


そこそこの船ならこんな長さでいい。それで終わって欲しい。覚えられん。


だが、もっとマストを伸ばしたい欲張りな船乗りさんはいる。


その上がロイヤルマスト。

その上と、まだその上があるらしいけど覚えられるかーい!

確かスカイとムーンレイカーだったと思うけど、自信がな〜い。

船匠よ。書き手が悲鳴上げるから伸ばさないでほしい。

せいぜい3つで終わっといてくれ。



で、そのマストに沿って下される帆(セル)が、

「ロイヤルセル」とか「トップセル」という名前になる。

ただ、一番下のロワー部分だけは、「コースセル」という名前になるらしい。

蛇足ですが、帆の言い方も「セイル」だったり「セル」だったり「スル」だったりと様々。

訛ってるだけらしいので、好きに呼んだらいいそうです。

私も、トップセルは「トプスル」と書いたりします。その方が響きがいいし。


そして、マストが3本ある関係で、当然ながら

メインマストのトプスルは「メイン・トプスル」

フォアマストのは「フォア・トプスル」と呼びます。


ここまでついて来れている人、あなたはすごい。

私は覚えるのに(理解するのに)丸一年はかかっている。


次は、船の船首から飛び出している角のようなマスト、

「バウスプリット」の説明をします。

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