海賊と帆船について

小田切 瞬

第1話『海賊について』

突然ですがわたくし、海賊冒険小説にハマりました。

しかしながら、日本ではあまり馴染みがないジャンルなのでしょうかね?

読みたいのに、本が全然ないのですよ。

今流行りの異世界転生とは雲泥の差です。

あっても絶版になってたりして、本を求めて図書館で検索する毎日です。


我に、海賊小説を供給してくれ…!


との思いを込めて、帆船の仕組みとか海賊のあれこれを書いてみようと思います。

(自分用のメモでもあるのですが)

これを読んで、『あら、海賊小説ってけっこう面白そうじゃない。書いてみようかしら』と思った方がいてくれたら、私が喜びます。



まず海賊について。


海賊というと、極悪非道で汚らしいイメージがあることでしょう。

そんなのばっかりじゃないよーということをお伝えしたい。


さて、16世紀エリザベス1世の時代、イングランド(イギリス)はスペインとドンパチしていました。

「スペインムカつくし国庫もアレだし」と考えたエリザベス1世は、私掠船を認めます。

私掠船(プライベーティア)とは、国から敵国船舶略奪許可証を発行された船のことです。つまり国から『公然と略奪行為をしてもいいよー』と海賊にGOサインが出たのです。(初めて私掠許可証を出したのは、1243年、イギリス王ヘンリー3世)


そんで、フランシス・ドレイクとかの私掠船乗りが誕生したわけですが、彼らは、船をどんどん拿捕するとお金がガッポガッポ入るし、女王に謁見する機会もあるわけですので、身だしなみには気をつけている、つまりむっちゃオシャレな海の男なわけですよ。

羽飾りのついた帽子と、レースの付け襟(ラフ)、美しい刺繍の入ったダブレット(上着)から除くスラッシュ(下着をチラ見せするやつ)、そしてベルベットのマント。

こんなの着た海賊船長がいたら、どうですか!

カッコよ!! って思いますよね! 思ってお願い!


そして、国から信頼を置かれている海賊たちは、スペインとの戦いで王室海軍との連合艦隊を組むことになるし、輸出入に役立ったりするしで大活躍。

有名な「東インド会社」を設立しようと女王に話を持ちかけたのも海賊たちです。

荒くれどもだけじゃないのですよ。

頭がよく、気品もあり、商談もできる。カッコよ〜。


実際に、いろんな人間がいたらしいのです。

事情があって国にいられなくなり海賊になった元貴族とか、たまたま乗っていた船を襲われ仲間になるしかなかったインテリな医者、学者、あるいは騎士。

隠されたチート能力を持つ船員がいる海賊船とか、どうですか!

書きたくなりませんか?!


とりあえず、『海賊について』はここまで。

このようなテンションで書き進めております。

次は、帆船の仕組みについて書いてみようと思います。

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