皮膚科に行きたかった

@Tougarasinoko

第1話



数年前に手術して、退院した後発疹が出てしまい学校の帰りに皮膚科に行くことになった


母の運転で新横浜の皮膚科へ向かった

空いている駐車場がすぐに見つからなかったので路肩に一度車を停めて、私1人で皮膚科に向かった

皮膚科はビルの二階だそうだ


もう辺りも暗く閉院ギリギリだった


私は急いでエレベーターに乗り込む

二階に着いたが皮膚科はやっていない

フロア一面の電気は消されている

隣接している心療内科にもclosedの札が掛かっている


母に皮膚科がやっていないと連絡しようと思い写真を撮ろうと思った


どういうわけだかシャッターを押せない

何度押しても写真が撮れない


私は不審に思い再度エレベーターに乗り、1度ビルから出た


すると母から電話がかかってきた

電話を取ると「あんた何処にいるの?」と母の声


私は「病院もうやってなかったから外に出たよ」

と、答えたら母から予想外の反応が来た

「あんた何言ってるの?まだやってるよ」

との事だった


不思議に思いながらまたエレベーターに乗り再び皮膚科を目指した


どういう訳か先程closedの札がかかっていた隣接されている心療内科にも灯りは灯っている


皮膚科もやっているではないか



不思議に思いながらその話を友人に話してみた


やはり「お前が降りる階間違えたんじゃないの?」と言われる


後日調べたがフロアに連なって病院を構えている所はなかった

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