その夜、私はある夢を見た。


私は踏切の前に立っていて、


踏切の奥には1人の男子がいる。


歳は...私と同じくらい。


上を見ると、


ふわふわと白い大粒の何かが降っている。


雪にも見えるし、


あの幸せを呼ぶケサランパサランにも


見えなくもない。


ふと、右を見ると神社があった。


それは、どことなく懐かしさを感じた。


でもその神社は知らないどころか


行ったこともない神社だった。


「雪ってどんな感情?」


私は気づくとその言葉を発していた。


まるで誰かが操作して聞いているみたいに。


すると奥に居る男子は何かを言っていたが


遠すぎてあまり声が聞こえない。


そして私は────




だが、そこで現実に引き戻されてしまった。


下からはお母さんの


「早くご飯食べないと遅刻するよ〜!」


という声が聞こえた気がした。


お母さんなんてもう居ないはずなのに...。


そういえば宿題...


まぁいっか学校でぱぱっとやっちゃえば。

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