Ⅱ
その夜、私はある夢を見た。
私は踏切の前に立っていて、
踏切の奥には1人の男子がいる。
歳は...私と同じくらい。
上を見ると、
ふわふわと白い大粒の何かが降っている。
雪にも見えるし、
あの幸せを呼ぶケサランパサランにも
見えなくもない。
ふと、右を見ると神社があった。
それは、どことなく懐かしさを感じた。
でもその神社は知らないどころか
行ったこともない神社だった。
「雪ってどんな感情?」
私は気づくとその言葉を発していた。
まるで誰かが操作して聞いているみたいに。
すると奥に居る男子は何かを言っていたが
遠すぎてあまり声が聞こえない。
そして私は────
だが、そこで現実に引き戻されてしまった。
下からはお母さんの
「早くご飯食べないと遅刻するよ〜!」
という声が聞こえた気がした。
お母さんなんてもう居ないはずなのに...。
そういえば宿題...
まぁいっか学校でぱぱっとやっちゃえば。
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