『でも…九月になったら、また来るって言ってなかった？』

「言ってたけど……当てにならないよ、婚約してる人だから。それに会って話すとすれば、別れ話しか今のところ思いつかない。」

「まさかと思うが、真在子を囲うつもりなのか…」

『それは無いよ！！そんな事する人じゃ無いよ、高階さんは……』

「沙来？……慧悟さんがどうかしたの？」

『そうじゃないけど……高階さんのこと、あきらめちゃ駄目だよ！』

「えっ……う…ん…」

どうしたのかな？沙来……

そんな、真剣に言うなんて。

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