第57話
知らず知らずに過去に変わり、刹那に今と云う時も刻々と刻まれ過ぎて行く。
俺と真在子も……
今は一緒に成る事が困難かも知れない。
だがそんな事を思ってる内に、何時の間にか結婚して所帯を持って彼女と子供と暮らしているのだろうな………
『慧悟さん、着いたから降りて!』
「…何で俺も降りるんだ?」
『良いから!ねっ、お願い。』
綾子はそう言い車から降りて行く。
仕方無く俺も後に続いた。
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