第47話

だったら今夜は、慧悟さんにたくさん触れてもらおう。





そして私も慧悟さんに…………







『…あ…の…慧悟さん、あの窓辺の縁に座ってもらえますか。』





「ああ、構わないが…」




慧悟さんはそう言うと立ち上がり、窓辺の縁へと座った。




ちょうど外の景色は、七夕に願いを書いた沢山の短冊を吊した大きな竹。





時折吹く風に、笹の葉がさわさわと揺れ動く音が夏の風情を表している様。





私の心臓も共鳴するかの様に緊張が走る。

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