そして意を決して

『……あまり見ないでね。』

私は彼の脚下の浴衣を左右に捲り、顔を埋めた。

「うっ……真在子……」

慧悟さんの少し苦しそうな声が聞こえる。

彼の表情を見たいけれど、そんな余裕なくて……

ただ、慧悟さんに喜んで欲しくて………

何時もしてもらってばかりで、私に出来ることは少ないけれど

慧悟さんとの触れ合う時間はとても好きだから

出来る限りの事はしたいの。

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