第46話
「寂しいのは俺も同じだ、真在子。心配しなくとも九月は直ぐに来る。」
『うん……』
慧悟さんは私の頬に両手を当て、唇を重ねる。
今度のキスは優しく……
でも、少しほろ苦さを残すような感触。
それはきっと私の気持ちの所為でそう感じるのかな。
逢えないことを聞いて沈む私の心。
弱いな、私。
母に成るのにこれ位の事で寂しくてへこむなんて……
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