第6話 移住後5年目

令和5年にもなると、待ち伏せしてきたり、待ち伏せをしてきて私の車の前に入り込み超低速走行をしてくるなど、日常茶飯事で何にも珍しいことでもなくなった。犯罪の被害に慣れたということである。今までは、自分が犯罪の被害者になるなんて思ってなかったからこそ、待ち伏せされたり、後をつけまわされるなんていう行為に腹を立ててきたのだが、慣れてしまえば、待ち構えているなんて当たり前、追いかけまわしてくるなんて当たり前。だって暇で暇でしょうがなくて、しょーもない輩をかましたいんだろ、という風に自分なりに冷静に物事を判断できるようになり、犯罪者から嫌がらせをされ続けても、気にしないでいられるようにはなった。みなさんは犯罪者から付きまとい行為や嫌がらせを受け続けているなんて毎日を過ごしているだろうか。私はそんな毎日を過ごしている。出荷に行けばバイパスの手前で私の帰りを待ち伏せし、2台で挟み込んできて、超低速走行してくるなど。はいはいまたあなたですか、という風に慣れれば何の問題もないのだ。慣れていないと、何でこんなことしてくるんやとイライラが募り爆発したところで犯罪者から金を巻き上げられるということが確定しているのだ。そのために、今もなお田んぼの地域の住人は警察と協力し私の位置情報を取得して、待ち伏せし、嫌がらせを行なってくるのである。そして、私が何かちょっとでも反応すれば喜ぶのである。何とも救いようのない憐れな連中なこと。

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