第三回楽屋裏トーーーク

 ここは最可愛女子たちがくつろぐ楽屋。みなさんガヤガヤと集まってまいりました。今回も集まった作品についてお喋りしていきます。



とりちゃん :はーい、全員揃いましたね。入院先からお送りしているようちゃんは無理なさらず!


ようちゃん:( ´ ▽ ` )ノ


とりちゃん:さてさて、楽屋トークも第三回めです。今日も8作品ご紹介ですね。


たまちゃん:よろしくお願いしまーす(´ω`*)


とりちゃん:いま見たら44作品でした。素晴らしい!


たまちゃん: 着実に増えてますね!(`・ω・´)


まめちゃん:50いくかもしれないですね。


とりちゃん:年末駆け込み! ではまずはしぇもんご様の「はみ出し者のデク」からですね。もうね……とりちゃんはしぇもんご様の作品が好きすぎて、「好き」という鳴き声の鳥になってしまいそうですよ。


たまちゃん:鳴き声www


とりちゃん :真面目に感想を言わなくてはと思うのですが、語彙が追い付きません笑。


まめちゃん:よかったですよね! 実は、前回のトーク、数を間違えてまして。しぇもんご様の作品までだと思ってました。


たまちゃん : 私もすごく好きです。今回はまた世界観がすんばらしくて……作品の幅広さに驚嘆しております。


とりちゃん:しぇもんご様は箱推しということで、イラストを担当させていただくことになったのですが、妄想が行き過ぎて何枚も描いてしまいました!


たまちゃん:確かに! 妄想を煽る作品ですよね……(´ω`*)


まめちゃん:ただ、ネタバレしないように語るのが難しいですよね。


とりちゃん: たしかに難しい! いちおう、ご本人に指定はいただきましたが、「妄想の限りを尽くしていい」と言われたので(言われてない)勝手に設定を足して描きました。


たまちゃん:とにかく読んで! そう言いたい作品ですねv


とりちゃん:そうそう。夢とロマンが詰まった読後感爽快な物語ですね。


ようちゃん:わたしもとても良かったと思います。ガチ目な話をすると、しぇもんごさんは筆力や表現力で読ませるより、どちらかというとドラマという空気を作って読ませるのが上手な作家さんだと思っていたのですが、今回は内容も面白くて文章もかなり魅力的でした。今までから更にパワーアップされた一作ではないかと思います。


(ひゅーひゅー♪)


とりちゃん:さて、お次は@nakamayu7様の「ガットを編む」です。


ようちゃん:ごめんなさい。タグに「ようちゃん以外」と書かれておりますので、わたしはパスさせていただきますね。


とりちゃん:はーい。これはスポーツ少女たちの丁寧な青春ですね。細やかな感情の描写や日常のやり取りが素敵でした。


たまちゃん:そうですよね。お部屋のシーン、読みながらドキドキしちゃいました……!


とりちゃん:たしかにお部屋のシーンはドキドキ! たまちゃんは何かスポーツされてました?


たまちゃん:私、大学時代にテニスサークルでチャラチャラしてました。大学デビューですwwガットを編んだりなどできるはずもなくテニスショップに持ち込んでいたので、タイトルから素敵だなぁと引き込まれておりました。


とりちゃん:編むという表現が良いですね。まめちゃんは?


まめちゃん:自分でガットを編むというのは割とあることなのでしょうか。職人気質も彼女のよさの一つなのかな、と思って読んでいました。爽やかだけど芯がある感じ。


たまちゃん:確かに。職人気質なまっすぐなところがまたキャラクターが立っていてよかったですよね。


とりちゃん:とりちゃんはスポーツ全般苦手なので、ガットを編むという行為そのものを見ていました。


まめちゃん:とりちゃんスポーツ苦手なのですか! オールラウンドプレイヤーかと……。


たまちゃん:私も意外でした! 筋トレお好きだし……。


とりちゃん:全然だめです。手先に全振りです。筋トレは運動神経関係ないので好きです笑。


たまちゃん:手先に全振りも素晴らしい(´ω`*)


まめちゃん:編むという行為、とりちゃんはどうご覧になりましたか?


とりちゃん : とりちゃんは手先を使う仕事なのでひかりさんの感覚で編んでいくというのに共感を覚えました。職人さんの中には理論や計算で仕事をしている方もいらっしゃると思いますが、やはり体になじむまで修練するという行為は必要な訳です。

スポーツは苦手ですが体が覚えるまで研鑽するという点では通じるものはありますよね。運動神経も良くて手先も器用なひかりさん素晴らしいと思います。


たまちゃん:確かにひかりさんむっちゃかっこいいです。


(かっこいい女子素敵!)


とりちゃん:では次は雨宮徹様の「読みバイトを脱出せよ~埋もれず読まれるために~」ですね。


ようちゃん:この作品、わたしは大好きですね。雨宮さんといえば「創作論界隈」では知らぬ人はいないくらいに有名な方なのですが、その創作を逆手にネタとしてSFを書いてしまう発想が斬新で、かつ内容も創作論を書いているわたしから見ても、とても面白かったです。


とりちゃん:そうなのですね。創作論あまり読まないので不勉強で申し訳ないです。ディストピア的な世界観が面白かったです。


たまちゃん:そうなんですね! 私はお恥ずかしながら今回初めまして(恐らく)だったのですが、「すごく私の知りたいことが書いてありそう……!」と興味を惹かれました。創作論で有名な方がこういう作品を書かれているところがまたいいですね。


とりちゃん:創作論として読んでも勉強になりますね。まめちゃんはどういう感想ですか?


まめちゃん:きちんと論を立てていらっしゃる方が書かれた故の面白さですね。俯瞰した視点がいいなあと思っていました。シニカルな面白さ。


とりちゃん:うんうん。(´∀`*) 最後の締め方も良かったです。


ようちゃん:創作論を書いている人にはクスリとできるんですよね。


(勉強になります!(`・ω・´))


とりちゃん:お次は古都池鴨様の「サリマライズの歌声に」です。まめちゃんどうですか?


まめちゃん: 歌うことがどんなに好きでも、かなわないこともある。……でも、が爽やかでした。ネタバレしないようにお伝えするのが……。


とりちゃん:主となる三人の少女の友情が細やかに描かれていて良かったですね。


ようちゃん:青春という世界が合唱というプリズムを通して眩い光を放っていますね。なんだか「こういう学生生活を送りたかった」という気持ちにさせてくれます。目線も上からの作家目線ではなく、横からの学生目線で書かれているのがとても素晴らしいです。


たまちゃん:いやぁ本当に青春、よかったですよね……上手くいかなくたって一緒に頑張ってくれる友だちがいれば思い出はキラキラ宝石みたいに輝くんだろうなって、そんな気持ちにさせて頂きました。ようちゃんの「合唱というプリズム」という喩えが秀逸すぎて……本当に仰る通りです……!


とりちゃん:分かる……。こういう学生生活を送っていれば今頃は……。遠い目になってしまいます。


たまちゃん:遠い目ww


まめちゃん:ラストが、もう一度挑戦、なところがまたいいんですよね。


とりちゃん:練り上げていく過程で生まれる葛藤や焦燥も等身大に描かれていたと思います。


ようちゃん:テンポも良く、「書き慣れている」感じもしましたね。


まめちゃん:読みながら彼女たちの歌を聞いている、そんな感覚を頂きました。良いお話でした。


((*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪ )


とりちゃん:次は諏訪野滋様の「なっちゃんは足を伸ばして遠出して」ですね。


まめちゃん:これはもう、ようちゃんのファンサが熱かったですね。


とりちゃん:うんうん。熱かった! 二人の自然体なやりとりが良かったですね。


まめちゃん:なっちゃん……と、やられてしまいました。なっちゃんに撃ち抜かれた人は多かったのではないでしょうか。


とりちゃん:なっちゃんが可愛い!


たまちゃん:私もそのひとりです(`・ω・´)


まめちゃん:たまちゃんも! 嬉しい!


たまちゃん:なっちゃんの成長の速度にドキドキしちゃいますよね。


とりちゃん:医療的な専門用語も無理なく説明されていて、物語の中に上手く組み込まれていましたね。


まめちゃん:そうですね。専門用語。そこで手が止まらないように描写されているのはさすがでございます。


ようちゃん:とにかく、なっちゃんが作品で生き生きしていたのが良かったです!


とりちゃん:なっちゃんコールが鳴り止まぬ……。


(なっちゃーん!)


とりちゃん:そしてお次は霜月れお様の「たりないとか注ぐとか」です。これは……全ご飯作る人に読んで欲しい。


ようちゃん:わたしも共感しかありませんでした。


たまちゃん:わたしもです。


ようちゃん:文学的にも優れていて、素人ウケしないかもしれませんが、奥深くてわたしは大好きです。


たまちゃん:料理つくらない癖にむちゃくちゃ共感しちゃいました。燈子、もう頑張らなくていいんだよ……!(´;ω;`)ってなりました。。。


とりちゃん:イヤミになってしまうと申し訳ないのですけど、とりちゃんは何を作ってもそれなりに美味しくできてしまうので、苦手というわけではないのです。でも、作り続けなくてはいけない苦痛のようなものは分かります。


まめちゃん:あなたは頑張ってるよ!と言ってあげたい。ほんとうに。


ようちゃん:いつかとりちゃんのメガポテトを食べに行きたいとずっと思っています。たまちゃんも行きませんか?w


とりちゃん:みんなにご飯を食べさせたい。ポテトは揚げるだけ!


たまちゃん:食べたいです~(´ω`*) メガポテトは正義!!(`・ω・´)


まめちゃん:とりちゃん、まめちゃんは材料をよいものにする派です。よいものはきちんとしてあげればしぜんにおいしくなってくれます。それでも毎日は辛いですよね。メガポテト……。


ようちゃん:ご飯まで食べていいの! やった!


とりちゃん:いつかみんなでご飯しましょう。


たまちゃん:したいしたい~(´ω`*) 料理ニガテなのでおいしいスイーツ買っていきます!


ようちゃん:お酒は任せて!


まめちゃん:嬉しいお言葉。お手伝い要員になれたらいいな。


とりちゃん:まめちゃんは良い材料を!


まめちゃん:お任せください!


(鍋パとか……?)


とりちゃん:酒池肉林の宴の約束を取り付けたところで……次は千桐加蓮様の「アアラ屋敷」です。一瞬ホラーかと身構えたとりちゃんですが、いいお話でした。


ようちゃん:舞台劇を見ているような感覚になりました。頑張って書かれているなと努力の跡が見えて好印象でした。


とりちゃん:お嬢さまとアーロンさんの関係が善きですね。


たまちゃん:すこしずつ明らかになっていく事実がまたいいですよね……存在するだけで周囲を救う存在って確かにいるよねと思いながら、感慨深く読ませて頂きました。


まめちゃん:よき善き良き。よいです。 あ、まめちゃんは影絵みたいだなあ、と思いました。切り絵の影絵。


ようちゃん:あ、それは素敵な感性ですね! なるほどです。


とりちゃん:そうですねえ。ゴシックな雰囲気も漂わせつつ、ラストは美しいまとまり方でした。


まめちゃん:たまちゃんの、存在するだけで、もすごくいいです。分かります。


たまちゃん:人と人が支え合って生きていくことの美しさが伝わってきますよね。


(じーん……)


とりちゃん:さて、最後は佐藤宇佳子様の「おそろいのスカートで、俺は彼女と散歩する」です。


ようちゃん:内容や切り口が多面的でありながら、佐藤さんらしいテイストが見えて非常に難度の高い作品だと思います。これ書くのって結構難しいと思いますよ。


とりちゃん:現代的なテーマを扱いつつ、伝統や慣習、個人の心情も丁寧に描いてあって、素晴らしかったと思います。


たまちゃん:そうですよね。今はダイバーシティが叫ばれる時代でありながら、自分も言われてみるまで気付かなかったことって多くあるなと思いました。あーくんは多方面に配慮ができる本当に心優しい子ですよね。


まめちゃん:もう多分ばれてると思いますが、まめちゃん、ものすごく好きです。僕は、ではなくて、俺は。あーくん! あと、彼女さん。彼女さんも、いいです。店員さんも素敵。


ようちゃん: 佐藤さんは「人間」を書くのが非常に上手ですよね。


とりちゃん: 本当ですね。読んでいるとアンコンシャスバイアス (無意識の思い込み)を気付かせてくれるというか。


たまちゃん:そういう意味でも素晴らしい作品だと思います。読み手をはっとさせるというか。


まめちゃん:毎回思うのですが、佐藤様のご著作に溢れる、気付かなくてももちろんいい、という雰囲気。これはほんとうにすごいと思います。


とりちゃん : そういうところをさらっと書けているのがすごいですよね。


(………なにやら考えるとりちゃん)


とりちゃん:ところで本場のキルトの下にはパンツ穿かないって聞いたことがあるんですけど本当でしょうか……。


ようちゃん:そこ、興味いきますよねw


とりちゃん:( ゚д゚)ハッ! またパンツの話をしてしまった。以前、パンツを穿かない話を書いたことがあるので興味津々です笑。


まめちゃん:おそらく本当です。女王陛下の御前で正式に履かずに踊って、次からは履きなさい、とお達しがあったというエッセイを拝読したことがございます。


たまちゃん:えっそうなんですか! ワァオ……( ゚Д゚)


まめちゃん:女王陛下も最初は面白がっていらしたそうです。 エッセイの作者様曰く、何度も、だとげんなりされてしまう……とのことでした。あ、エッセイを書かれた方は踊っていらした方ではないのですが、新聞記事とか書物とか、きちんとした由来があって書かれたものです。


とりちゃん:素敵なお話の後にパンツの話でお目汚し失礼いたしました。皆様今日はこの辺でお開きにしましょう。次回のトークも楽しみですね。


ようちゃん: 次回は来年ですね。みなさまよいお年を!


たまちゃん:はーい、今年は大変お世話になりました! カクヨム今年から始めたのですが、こうやってみなさまとご縁ができてとても光栄です(´ω`*)来年も是非是非よろしくお願いいたしますv


まめちゃん:本年はほんとうに色々な方とお話ができて楽しかったです。来年もどうぞよろしくお願いいたします! ありがとうございました!



 ありがとうございました。来年もまた楽屋トークしますので引き続きよろしくお願いいたします。


 皆様良いお年を!

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