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それには驚いていると・・・




青さんはチラリと私の胸元を覗き驚いた顔をした。




「マジだ、お前すげー成長したじゃん。

あいつは巨乳好きだからこれでイケたか!?」




そんなことを言って、私の胸の間にある一平さんの第2ボタンを・・・チェーンにつけネックレスにしている一平さんの第2ボタンを指先で引き上げた。




「こんな物、いつまで持ってるんだよ。」




「一生持ってます。」




答えた私に青さんはパッと手を放し、私のことを強引にソファーに座らせた。




「望はカルピスにオレンジジュースを混ぜるんだろ?」




「・・・今のドリンクバーは混ぜなくても最初からその選択が出来ます。」




「マジかよ、良かったな!!」




「全然良くないです・・・。」




亜里沙さんのことや私のことを突き放すことはない青さんにそう言うと・・・




「俺はすげー良かったよ。

お前めちゃくちゃ仕事出来るじゃん。

そっちの清掃会社で本物の清掃しかしてこなかったんだろ?」




「はい、父も兄も奥様も私にアッチの掃除はさせませんでした。」




「うちも最近は人材派遣と人材紹介メインでやってるからな。

掃除の仕事を受けられる社員が初期メンバーしかいなくて社長である俺まで動かないといけなくてすげー忙しくて。」




青さんが嬉しそうな顔で三山さんのことを見た。




「新人ですけど加藤を担当にしてよろしいですか?

こいつはある財閥の秘書の家の生まれで、“ある程度のことなら対処が出来る”程度だと昔から聞いていましたが、問題なく対処が出来ると俺が判断出来ましたので。

加藤のフォローは俺がしっかりとしますのでご安心ください。」




三山さんはすぐには頷かず、凄く心配した顔で私のことを見た。




「ですが、主人は・・・」




慌てた様子で口を開き、それから瞳を揺らしながら口をゆっくりと閉じた。




「加藤さんにお願いをしてよろしいですか・・・?

主人の口からではなく、第三者から今の本当の主人の姿を聞きたいです・・・。」




それから、メロンソーダと水、オレンジカルピスを持ってきてくれた青さんと一緒に、三山さんの案件のヒヤリングを進めていった。




“あれ、ドリンクバーは2つで良かったのかな?”




最後の方までその疑問は残ったけれど、ずっと水だけを飲んでいた青さんが何も言わなかったから最後は気にしないことにした。

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