5 同じ過ちを繰り返さない

控室で息を整えながら、俺は次の戦いに備えていた。

だが、二戦目の敗北が頭をよぎる。


「相手が特殊なアイテムを使ってくる可能性を見過ごした。次は同じ過ちを繰り返さない。」


神威が同意するように頷く。

「お主、あの巻物に込められていた魔力を覚えているか?おそらくそれを対策する手段も存在する。」


「どういう意味だ?」


「特殊なアイテムや魔石の存在を調べてみろ。それを理解することで、お主はさらに戦いに強くなれる。」


俺は頷いた。

「必要なものを揃えた上で、次に進む。」


闘技場から離れ、街を探索し始めた。

市場や路地裏、商人たちの間で情報を集める。

その過程で、奇妙な噂を耳にした。


「魔石の力を高める錬金術師がいる。あいつに頼めばどんな魔法具も作れるらしい。」


「その情報、悪くないな。」

神威が興味を示した。


「では、訪ねてみるか。」


闘技場の外の世界で、俺は新たな力を求めて動き始めた。

だが、それが新たな試練の始まりになるとは、この時はまだ知らなかった。


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