第25話
4人は表情を戻すとアリスへと視線を向けた。
「こちらでマネージャーをしています、牧瀬と申します。よろしくお願いします」
牧瀬が一歩前に出て由來に肩を抱かれてるアリスに自己紹介をする。
年齢27歳、独身、黒髪オールバック。
「私はサブマネージャーの倉木です。以後お見知りおきを」
牧瀬の隣の倉木が頭を下げる。
年齢25歳、妻帯者、茶髪のサーファーカット。
「フロアマネージャーの村上です。」
反対側に立っていた村上が微笑んだ。
年齢24歳、独身、黒髪ロン毛を背後で一つ結びしてる。
「同じくフロアマネージャーの金城です」
村上の隣でぶっきらぼうに会釈した金城。
年齢24歳、独身、茶髪でソフトモヒカン。
「俺の女の亜理子だ。こいつの顔をしっかりと頭に叩き込んでおけ」
4人の挨拶が終わると同時に由來は4人を一瞥した。
「亜理子です、よろしくお願いします」
アリスはとても上品な佇まいで頭を下げる。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
マネージャーが微笑む。
「とても愛らしくて美しい方ですね」
「さすが、若頭。連れてる女性も一味違う」
「これではうちのNo持ちに靡かないはずですね」
「確かに亜理子さんが側に居たら、誰もが霞んで見えますね」
村上、倉木、金城、牧瀬の順に口々に言葉を発した。
「間違ってもアリスちゃんに声かけるとかアウトだかんな」
ニヘラと和毅が笑うも、その瞳は笑っていない。
「そうそう、アリスは特別な存在。何かあったら死を覚悟しなきゃね」
李斗は愛らしく怖い言葉を発した。
「二人とも脅してどうするのよ。くだらない事ばっかり言わなくて良いわよ」
アリスは呆れた様に和毅と李斗を見た。
「そうでもねぇだろ。お前に手を出す事は万死に値する」
由來が低い声で言うもんだから、マネージャー達は竦み上がる。
「由來まで、マネージャーさん達をヒビらせてどうすんのよ」
まったく馬鹿ね、と肩を竦めたアリス。
そんなアリスを4人のマネージャーは珍しいモノを見るかの様に目を丸くする。
由來にこんな態度をとる女の子なんて居ないもんね。
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