第18話
「李斗の言う通り、和毅はもう少し身辺を綺麗にするべきですね。」
何度も後始末をさせられるのは困るからね。
「玲哉まで...なんだよ」
不服そうに唇を尖らせるけど、それは自業自得だからね。
「いつか、刺されるよ?」
李斗は呆れ顔で和毅を見た。
「アリスにもこの前言われたんだよなぁ~。マジで本気の恋探すかな」
両手を後頭部で組んで前を行くアリスへと目を向けた和毅。
ククク...アリスに言われるのは堪えるのか?
三年前とは違い学生服じゃなくスーツ姿の和毅は、少しは中身も成長しているらしい。
俺達にとってこの三年は長くて短いモノだった。
アリスが消えた後、死に物狂いで若頭としての修行を始めた由來はめきめきと実力を伸ばし成果を挙げた。
その由來に相応しい側近となる為に俺達自身も個々に努力した。
俺は司法の勉強をし、和毅は由來の盾となるように力をつけ、李斗はビジネスを学んだ。
それぞれが其々の得意とする分野で由來を支える為に大きくなろうと努力した。
アリスが由來を、そして俺達を成長させてくれたような気がする。
俺達が成長したようにアリスも成長をしていて。
本当、素敵なレディーになったよね。
こうやって、由來の隣に戻ってくれた事、とても感謝してるんだ。
だから、二人を引き離そうとする奴が居たりしたら、全力で排除しようと思うんだ。
俺はイチャつく二人を見ながらほくそ笑む。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます