第2話 don't look back in anger

「ハッ!……ハァ………ハァ……俺、どうなった?」

体を触った感じ感触がある。

生き、ているのか?それとも死後の世界にやってきたか?そんなこともしっかり判断できないほどに、俺は混乱していた。

状況を整理しよう。

俺はバンドメンバーのところに向かう途中。ドラムとベースが頭上から落下して死ぬっていうファイナルデスティネーションみたいな死に方で死んでしまったということ

そして気がついたら知らんやつの家のベッドの上で寝ているっていうこと。しかも女の子の部屋っぽい。

……うん。なんもわからん。

まず死に方が頭おかしい、知らん女の子のベッドの上で寝てるとかマジ生きてる心地しかしない。

と、そんなことを考えていたその時


「dabjlfnajlfbabk ab jnjalafle?]


俺が寝ていた部屋に穏やかそうな女の人が急に入ってきた。ママみたいなオーラがぷんぷんする人だ。やはり女の人の家らしい。

ただ、なんていっているのかがなんもわからん。おそらくマシュマロの先っちょみたいな歯が一本だけ生えてる栗松と同類なのだろう。


「あの、もう少しはっきり喋ってもらえませんか?」


「jdahhdkafaaf。dedjfhaihjoihg?」


まじなんなんやこいつ?なんの言語喋ってんだ?日本語には聞こえないんだが…。


「あの、すみません。ここってなんて国なんですか?」


「siiulsnsu」


「何いってんださっきから。すみません。あなた見るからに日本人っぽいんですけど、僕を揶揄ってるんですか?」


「kdihib9pk」


「なぁ、揶揄うのもいい加減にしろよ?いくら可愛いからって調子に乗るな」


「knjbuiedcマジナンナンタイドデカイネンeioin」


「おい。今マジなんなん態度でかいねんっていったよな?ほんとはわかってんだろ?」


「djuuaiibsiddk」


「あぁ!なんなんだよお前!日本語喋ったと思ったらよくわからん言語喋って。何がしたいんだ!」


「jsisuabosajsaモルモットjsiaihuha」


「ん?今モルモットって言ったか?」


「cssofdモルモット」


「やっぱモルモットって言ってるよな……」


「sfehf」


「………ちっちゃくて可愛い動物は?」


「モルモット」


「…………車に魔改造されたのは?」


「モルモット」


「正直言って一発ぶん殴りたい顔してる動物は?」


「モルモット」


「正直ハムスターの方が」


「クソカワイイ」


「でもなんか見捨てられない?」


「モルモット」


「まみむめ?」


「モルモット」


「中華人◯共和国の?」


「モウタクト」


「ウェイ。気に入った」


なんだかんだでいいやつっぽいなこいつ。

そんなことをを思っていると、その女の人が棚から液体のようなものをとって、俺の寝ているベッドの横に座り、取り出した飲み物を差し出してきた。


「ん?これを飲めって?まぁ、いいよ。怪しいもん入ってる気配ないし」


そう言いながらコップの淵を唇にあて、水をゴクゴクと飲み干した。


「ぷはぁ……で、なんだったんだこれ?」


女の人の方を向くとなんだかモジモジしながら


「あ、あの、こんにちは」


可愛い声で照れくさそうに言った。

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異世界ロック無双 新有機 @soutoyo0930

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