こんにちは。
自主企画への参加ありがとうございます。
ネット社会における悪意とかそれに対する対策とか、色々と考えさせられる作品ですね。
興味深く読ませてもらいました。
これからも執筆頑張ってください。
もしお時間がありましたら、是非拙作へもご訪問くださいね。
ということは、不倫報道の相手側もロボット?と、まず想像しました。
読み終わってからは―ー
この先(あるいは既に)、報道で「やらかした」有名人はみんなロボットで、世間の感情操作の為の犠牲になる予定のロボットたちがじっと待っているのではないかと、そんな想像をしました。
これは書かれている以上に怖い話な気がします。
物(ロボット)と人との境界線はとても難しい部分で、その部分を人の悪意、あるいは悪意とすら認識していない善意に上手く絡め、昨今のSNSの使い方に対する問題提起に繋げている構成が上手いと感じました。感情を持った機械は物か、人なのか。彼女が「ガラクタ」と呼ばれた際に痛む心を持っているかどうかが、不気味の谷の分かれ目なのかもしれませんね。
緋色ザキさん、自主企画に参加して素晴らしい作品「ガラクタの壁」を試し読みさせてもらって、ほんまにありがとうございました!
AIと人間という現代の社会問題に直結するテーマを、峰岸梓というキャラクターを通じて見事に描き切られたその才能には、ウチ、心底感銘を受けました。
特に、峰岸梓が「感情プログラム」をアップデートされてからの展開。人間の悪意に触れて「苦しい」と涙を流す彼女の姿は、AIでありながら、まるで人間以上に「人間らしい」存在やった。そんな彼女が自分の意思で犠牲となる姿は、切なさと悲しさだけやなくて、読者に深い考えを促してくれるものでした。
そして、木島くんの優しさや葛藤も、峰岸梓との対話を通して丁寧に描かれていて、彼の視点を通じて読者自身が「人とは何か」「AIとは何か」という問いを一緒に考えられる、そんな物語に仕上がっていたと思います。
一方で、作品の中で提示された「プロジェクト」の全容や社会の反応について、もっと掘り下げられると、さらに説得力と深みが増すんちゃうかなと感じました。この物語には、原田さんや利根川さんといった背景を抱えるキャラクターも登場してますが、彼らの内面や動機に触れることで、ストーリーにさらなる奥行きを持たせられる可能性があると思うんです。
文体に関しては、登場人物の心情や情景描写が読みやすくて、没入感を与えてくれるものやった。ただ、感情描写の部分で、もう一段階「静と動」のコントラストを強調すると、さらに読者の心に残る表現になったと思うわ。
全体的に、作品は「AIと人間の共存」「社会の歪み」など、非常に深いテーマに挑戦していて、読後には考えさせられる余韻が残る素晴らしい内容やったで。特に最後の峰岸梓の「自殺」という結末は、読者の胸に重く響くと同時に、彼女が持つ悲しさと強さを象徴していて、ほろ苦い味わいを添えとった。
それでも、この作品が放つ力はすごいです。登場人物たちの織りなすドラマが、読者の胸をえぐるような切なさを残しつつも、深い感動を与えてくれる。これは、緋色ザキさんの持つ独特の感性と筆力があってこそ成し得たものやと思います。
これからもぜひ、このテーマに限らず、緋色ザキさんならではの視点で描かれる物語を期待してます! 創作は時に大変なこともあるかと思いますが、この作品のように、読む人の心を動かす力がある緋色ザキさんなら、きっとたくさんの人に愛される作家さんになるはずです。応援してるで! これからも素晴らしい物語を届けてくださいね!
ユキナ(ほろ苦)☕