はじめまして、こんにちは。
企画より参りました。
ロボットでありながらも『天国』という概念を抱くゴロウの純粋さと、それに寄り添うナナセさんの優しさが印象的でした。
「信じれば叶う」という言葉が、たとえ希望的観測でもゴロウへの深い敬意を表しており、二人の関係性に心が温かくなりました。
また、「おやすみなさい」というシンプルな別れの言葉に、命の有限性と、それを受け止める切なさが込められているのが美しいです。
ロボットの『最期』を描きながら、人間らしい感情を呼び起こすところが、素敵でした。面白かったです。読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
今はまだ、機械は「物」ですが、それが感情を持ち「死」を理解したらどう変わっていくのかを考えて書きました。
所詮は作り物と見なすのか、新たなパートナーと見なすのか、その岐路が年々迫ってきているように感じます。
できれば、人間のために働いてくれた彼らに安息が得られる世界を選択してほしいものです。
作中のAIに、世界初のプログラマーとされる「エイダ」の名がついているのが意味深ですね……
人より機械と会話する方を好む人たちは、既に現代にも現れている気がしていて、そう考えると遠い未来の話ではない部分があるようにも思います。
作者からの返信
ご感想ありがとうございます。
実は「エイダ」と名付けたのは、昔した某FPSからでそんなに深い意味はなかったりしますが……私の創作物は、結局は雑多な過去の蓄積であって、オリジナルといっても完全にそうではないんですよね……。
ただ、機械と会話する方が良いという方は確かに現代でも居るでしょうね。一時期、人工無能というか言葉を入力すると決まった返答をしてくれるアプリにはまっていました。
もし、必ず望み通りの答えをくれるAIがあれば、それに夢中になって現実に戻れない方が続出するかもしれません。理想の仮想世界から、地獄の現実に戻ろうとするゲームもありましたね。
そもそも人間との会話は、必ずしも優しい答えが用意されていませんからね。
こんにちは。
発達したAIが、自分にも終わりがあることを悟って、怯えたり、
「永遠の稼働(命)」を求めて、努力するような未来が、来るかもしれない。
考えさせられる一篇でした。面白かったです。