第22話 信念3!

ブラジル某所、麻薬組織の拠点殲滅作戦


湿気の多いジャングルの中、ブラジル某所にある麻薬組織の拠点はひっそりとその姿を隠していた。だが、ジラーの視線は鋭く、既に拠点の中に潜む敵を捕捉している。彼女の肩には、新調した巨大なハンマーが左右に一本ずつ担がれていた。それぞれ150kgの重量を誇り、ジラーはそれを軽々と扱う。




「へへッ、これで頭のてっぺんから足のつま先まで潰してやるんだ!」


満面の笑みで呟くジラー。その声に応える者は誰もいないが、彼女の周囲には3体のドローンが浮遊し、彼女の指示を待っている。




作戦開始


「おっ、こりゃあ良い!いいかい、ドローンは包囲、逃げ出そうとした奴がいたらアタシに直ぐに連絡しなっ!」


ジラーはスカウターに映し出された情報を確認しながら指示を出す。スカウターから送られてくる情報によれば、この拠点にいる者はすべて敵であるとの判定が下されている。




ドローンたちは一斉に動き出し、建物の出口や周囲の逃げ道を塞ぐ形で配置についた。ジラーは大きな足音を立てながら前進し、その手に握られたハンマーを力強く振り上げる。




巨大ハンマーの一撃


拠点内に入り込んだジラーは、目に映る敵を次々と攻撃していった。その様子はまさに圧倒的で、ハンマーが振り下ろされるたびに鈍い音が響き渡る。建物の床は血と破片で埋め尽くされ、ジラーは軽く汗を流しながらも笑顔を浮かべ続けている。




「逃げようったって無駄さ!」「や、やめッぺ…」


ある男が背を向けて走り出した瞬間、ジラーはドローンからの報告を受け、すぐさま彼の進路を塞いだ。そしてハンマーを高々と振り上げ、力任せに叩きつけた。鈍い衝撃音と共に、男は二度と動かなくなった。




組織壊滅


ジラーは拠点内を次々と巡り、次々と敵を仕留めていった。麻薬製造に使われていた機材や化学物質も容赦なく破壊され、そのすべてが再起不能になるまで叩き潰された。




「どうだい、これで終わりかい?」


ジラーはスカウターを確認し、敵がもういないことを確認する。ドローンたちからも「拠点内の敵勢力、全滅」という報告が入る。彼女は大きく息を吐きながら、周囲を見渡した。




次なる拠点へ


「ふぅ、いい汗かいたよ。それじゃあ、次の拠点に向かうとしようか!」


ジラーはハンマーを肩に担ぎ直し、ドローンたちに合図を送る。次なる拠点もまた、ジラーによって徹底的に制圧される運命にある。




「さぁ、行くよ!」


彼女の声と共に、ドローンたちは静かに浮上し、次の目標へ向けて移動を開始した。ジラーの顔には満足げな笑みが浮かんでいたが、その目は次なる戦いへの準備を整え、冷静さを失うことはなかった。






エクアドル某所、麻薬組織の拠点制圧作戦


緑豊かな山間部に隠された麻薬組織の拠点。その静寂を破ったのは、3人の女性の押し殺したすすり泣きだった。汚れたマットレスの上に拘束された彼女たちは、この地獄から救い出される希望を既に失っていた。しかしその時、冷徹な怒りを湛えた足音が拠点に近づいていた。




拠点の周囲を囲むように展開したのは、アイシャの指揮下にあるステルス機能を備えたドローンたちだ。暗闇の中でも彼女たちは無音で滑るように移動し、完璧なタイミングで配置についた。スカウターからの情報を確認し、アイシャは静かに命令を下す。




迅速な救出指示


「iー140、iー118、iー102、彼女たちを保護しなさい。敵は殺しなさい。」


冷たい声がドローンに響き渡る。ステルスドローンは瞬時に反応し、泣き声が聞こえる部屋へ向かう。見張りの男たちは自分たちの死が迫っていることに気づく暇すらなかった。音もなく接近したドローンの刃が喉元を切り裂き、血が床に静かに広がる。




「iー105、iー127、見張りを排除しなさい。」


更に別のドローンが行動を開始し、周囲の見張りを次々と始末していく。全てが計算された効率的な動きで、敵の動きを封じ込める。




その間、アイシャ自身が前線に立ち、怒りを抑えた冷徹な表情で建物内部へ突入していく。無手の彼女に武器は必要ない。鉄をも砕く膂力を持つ彼女の拳と足があれば十分だった。




廊下に現れた男が銃を向けるよりも速く、アイシャの拳が彼の顔を捉えた。その瞬間、彼の頭部が砕け散り、血が壁に飛び散る。別の男が叫び声を上げる間もなく、彼女の蹴りが腹を貫き、内臓が背中から飛び出して倒れた。




「…下種が!」


アイシャの低い呟きには憤怒が滲んでいたが、その動きは冷徹で的確だった。拠点内の敵を次々と始末し、逃げ出そうとする者もドローンが即座に捕捉して排除する。麻薬組織の構成員たちは、自分たちの終わりがこれほど迅速に訪れるとは夢にも思わなかっただろう。




救出と後処理


アイシャの指示を受けたドローンが、女性たちを拘束から解放し、安全な場所へと運び出す。救出された女性たちは怯えた表情を浮かべていたが、静かな安堵がその顔に漂い始める。




「iー140、確保が完了したら拠点外に運び出し、保護区域に向かいなさい。」


アイシャは冷静に次の命令を下す。スカウターには、拠点内に残る敵がほぼいなくなったことを示す表示が浮かんでいた。




次なる戦場へ


「…ふぅ。よし、ここは終わりね。」


アイシャは振り返り、血に染まった部屋と倒れた敵を見下ろす。その視線には一片の感傷もない。彼女にとって、敵はただ排除すべき存在であり、慈悲をかける価値などない者たちだった。




スカウターが次の拠点の位置を表示する。まだ10ヶ所以上の拠点を潰さなければならない。アイシャはドローンたちに新たな命令を下し、自らもまた次の戦場へと向かった。その背中には、一瞬たりとも迷いやためらいの影は見えなかった。

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