第6話 そして袋の中身は?
みんなが手を袋に入れて探っている、どう見てもマジックバックかその下のアイテム袋かと思い、俺も手を入れると何かが入っているのが分かる!
「テントは入ってますか?」
ミドリさんが聞いてきたので全員ハイと返事をする、そして引っ張り出すと色も大きさも違いが? 畳んである大きさが違う?
「ええとサイタマのさだ君、君のは少し小さい様だけど?」
みんなが、さだ君に注目する。
「やっぱりそうだよね、これって子供用の室内テントみたいなんだけど?」
さだ君が広げると、確かに膝小僧を抱えれば寝れなくない大きさだ。
俺のは少し大きい様だけど、流石にこの雰囲気では広げられない!
「ええと次は外套が入っていますか?」
テントの事は無視して妹がみんなに質問する、みんな返事をして袋を探る。
今度は色は灰色で、さだくんだけフードの無いチョッキ?
「ええと、どう姿を隠せば良いんですかね?」
俺に聞かれても、流石に此処はアドバイス出来ない、女性陣は確認して先に進む様だ。
「次は水ですけど、私達は生活魔法が出来ますのでお二人はどうですか?」
妹が聞くと、ミドリさんは水筒を出す。
魔法瓶の大きな物で、3Lは入りそう!さだくんは……500ccペットボトルだ!ただ水は入っている。
「これ無くなったら本当にサバイバルですね」
さだくんが悲壮な顔なので、生活魔法で水を補充する事を伝える。
「ええと先に進みます、パンは有りますか?」
妹が言うとさだくんとミドリさんは、クロワッサンを出す!さだくん5個にミドリさん10個だ。
ちなみに俺は食パンI斤10本と妹も5本入っていた様だ。
「……次は缶詰です」
俺は牛肉の大和煮5個、妹はフルーツ缶詰3個、そして彼方の2人はサバ缶5個ずつだ!
「次は塩です」
俺と妹は1k袋、彼方の2人は200g入りの瓶だ!味塩かな?
「砂糖は?」
俺達兄妹は1k、彼方は無し。
「醤油は?」
俺達は1Lペットボトル、彼らは無し。
「敷物?」
俺達はブルーシート、彼らはゴザの座布団?これはどっちが徳なんだ?
「ナイフありましたか?」
俺は軍用スコップ、妹は術徳ナイフ!ミドリさんは果物ナイフで、さだくんは鉛筆削り用の小さいカッター。
「お金は有りますか?」
俺は金貨銀貨銅貨10枚ずつ、妹も同じ、そして彼方の2人は金貨は無いようで銀貨銅貨は同じだけある。
後はフライパンと鍋に菜箸、彼らは何も入ってない様だ。
「なんで2人と差があるの?」
「俺なんて3人よりも遥かに少ないんだけど」
どうやら受付嬢さんが慌てて渡してくれた様で、最低限の物しかない様だ。
俺と妹は安心したけど、これで仲違いしてしまうと行けないので、彼らの持っていない金貨を2枚ずつ、妹共に彼らに渡して納得してもらう。
俺達は6枚、彼らは4枚だ!
それにしても内容が明らかに違いすぎだよな、あの受付嬢に受付けられた人達は、本当に大丈夫か?
天界では2人がクシャミをしていたとさ!。
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