第5話 マジックバック!

みんな自分のステータスを見て、無言になる


「聞くけどこれって開示して話し合っても良いのかな?」

サイタマのさだまさし君が、俺達に聞いてくる。


「恐らくは他の人が見えないのなら秘匿する事だと思うわ!」

「俺も思うけど、もしラノベ的に冒険者ギルドとか有って、魔道具とかで見れるならその時にもう一度話し合うのが良いと思うよ!」

俺の言葉に妹も頷く。


「じゃあ次は俺とミドリさんは、俺のせいで何も特別な事をあの受付嬢さんに貰って来ていないんだ! 先程俺達を助けた剣技は何かの能力なのか?」

サイタマのさだまさしくんは俺に聞いてくる。


「あゝ俺の所の受付嬢さんに貰った物だよ!妹も何かしら貰って来ているんだ、俺のとは少し違う、ただステータス同様に他の何かでわかるまでは開示はしないよ」

恐らくは人1人ずつ貰った物が違う筈だからね。


「やっぱり明日で良かったのかな?」

「そうよ私は現世で生まれ変われるはずだったのに、何でヘンテコな世界に来てしまったの、一生貴方を恨むわよ!」

ミドリさんはサイタマのさだ君を睨む。


「度々申し訳ない、今更過去に戻れないので、謝るしか俺には出来ないので本当にすいませんでした」

何度も謝るサイタマのさだ君、もう良い様に思うのは俺だけか?


「そうよ、お姉さんの人生を邪魔したのだから責任取らないとね」

妹の言葉にさだ君は、無言で下を向いている。


「もうそれくらいで、此処から先をどうするか話し合おうよ!」

俺が話を逸らすとサイタマのさだ君は、渡りに船と顔を上げる。


「まず、俺たち兄妹は生活魔法を貰ったけど、そちらの2人は?」

「無いです」

「俺も貰ってません」

これって街や村にたどり着けないと、詰んでないか?


「ええとサバイバルキットは貰った?

「ええ辛うじて、渡して貰いました」

「俺もです、これですね」

俺達と同じ灰色の袋を2人は、目の前に出す。


「これだけはあの時も、狼に襲われた時も肌身離さず持ってました!」

「俺も同じくです」

「なら中身を確認しよう、おれはその他にマジックバックを貰っている」

2人の前に、俺たちのサバイバル道具の入った袋を出す、これももしかしてアイテム袋なのか?


「お兄さん良いですね、マジックバックですか、なら無限収納に時間停止もついているんですか?」

ミドリさんが聞いてくるけど、まだ検証はしていないので首を横に振っておく。


「やっぱり、そう簡単に貰えない物なんですね」

「イエ、まだ検証していないだけです、それにみんなの物もマジックバックなんじゃ無いんですか? だってサバイバルキットが入っているんですよ」

言われてみんな袋を凝視する。


さてこれには何が入っているか楽しみだ!


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


王国の教会、そこでは死んだ王子と公爵家の長女の死亡が大司教に報告されている。


「なんと次代の王子と、婚約者になるであろう公爵家の長女が同時に亡くなるなど……神に報告して祈りますか!」


神の像の前で大司教は祈り出す。


「天の神よ、悲しみの報告を致します!我が国の時代を導く若者が生まれてすぐに亡くなりました。王国はこの後どうなるんでしょうか」


祈りを捧げて、少しの時間の後。


[悲しみは要らない、その者達の魂はもう其方の国に生まれ変わっている、黒髪黒目の男女だ!見つけるが良いまだ時間はあるからな]


「えぇ、生まれ代わっている!黒髪黒目の男女………おーい誰か神託だ!

至急王様に報告してくれ、王子と公爵家の長女は黒髪黒目の男女でこの国いるらしい、早く見つけないと他の国に渡るかもしれない」


大司教の報告で王は命令する、黒髪黒目の男女の赤ちゃんを探せと!











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