第3話 異世界の目覚め!
「お兄ちゃんお兄ちゃん、目を覚まして起きてよ!」
誰かに揺すぶられ起こされる、目を覚ますと妹が前世の姿で俺の目の前にいる。
「良かったよ、目を覚まさないとどうしていいのか分からなかったんだ!お兄ちゃんこの姿って生まれ変わりなの?」
妹が自分を指さして、俺に聞いてくるけど前世の姿だよな?
「いや〜いつもの見慣れた姿だけど、取り敢えずは落ち着こうね」
妹を諭して、俺も自分を見る。
確かに昨日の格好だね、顔はどうだろう? 鏡が無いのでわからないけど。
「俺の顔は変化があるか?」
妹に見てもらうけど、謎か赤くなっている。
「変わらないよ、それに近づきすぎだからね!」
ゴメンと言って、俺は又考え出す。
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「痛え此処は何処だ?」
俺は周りを見渡す、隣ではあの時の女の人が居て起き上がった。
「此処何処よ!貴方分かる?」
俺に聞かれても、最初の場所と違うしかわからないけど。
「いえ、分かりませんよ、大体貴女こそ誰なんですか?」
「何を言っているのよ、私の邪魔をした貴方が……確かに自己紹介はまだね!私は
「あゝ、さだまさしです、確かに邪魔をした事は謝ります、すいませんでした。
ただ俺も異世界に行きたくて焦ってたんです」
その言葉に緑は、怒りが沸々と湧いてくる。
「貴方いくら異世界に行きたくても他の人の邪魔をして言い訳は無いのよ!大体此処は何処かも分からない」
彼女が説教し始めると、背後の草が動き出す。
「何か動いたかしら」
「お姉さん、こう言う時は警戒しないと」
2人は音がする草むらを見ていると、犬よりも大きい狼が顔を出す。
「野犬かもしれない!逃げますよ緑さん」
「ええとどっちの方に行けば良いんです?」
緑はオロオロしているけどまさしが手を取って走り出す。その時落ちている袋を反対の手に持って行く。
「とにかく走って、全力で!」
異世界に落とされて早々に、走るとは思っていなかったまさし、ただ此処で生き残らないと、天界の受付嬢の神様が更に不味くなるとは思ってもいない。
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「なんかあっちで声がしないか?」
「確かに、悲鳴と言うかなんか騒がしい様な?」
俺達2人が、音の方を注目していると草が動き中から男女が出て来る。
あの時揉めていた男女だと俺は確認した。
「あゝ君達逃げろ!大きな野犬が追ってきているんだ」
「あれは狼よ、日本で絶滅危惧種のね」
男の人は焦って居るけど、女の方は少し冷静?
そして言われた通り、野犬の様に大きい狼が姿を現す、ガォー。
「とにかく逃げよう」
男に言われたけど、俺は木の棒を構える。
「君はどうしようとしているの?」
再度女の人に聞かれるけど、俺は戦いを挑む事にする。
「お兄ちゃん無理をしないでよ!」
「大丈夫だよ、任せておけ」
俺は、妹に言って狼に棒を一振る、何故か体と言葉が出てくる。
「一撃」
狼に棒が当たる瞬間に俺の手が光り、勢い良く狼に当たると頭が潰れる。
どうやら退治出来たみたいだ!
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今王国は悲しみに包まれている。
次代の王子と公爵家の長女が生まれてすぐに亡くなった様だ!
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