第2話 巻き込まれた!
何故か下では緑の渦巻く穴が出ているけど、みんなが隣に注目している。
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隣の受付!
「もう少しで決まるから延長してくれ!」
「貴方邪魔しないで私の番なのよ!」
「うっ、うるさいぞオバサン!俺はすぐ決めてすぐ異世界に行くんだからな!」
俺ぐらいの男と少し年上のお姉さんが口論している。
「まあまあ貴方は明日にしなさいよ!1時間前に決まらなくて、今決めるよりも明日の方がいいでしょう?」
彼方の受付嬢さんは男に言っている、ただ男は興奮状態。
「とにかく異世界転生一択、すぐ送ってくれ、チート能力を沢山くれよ!」
欲が深い男だ、俺と同じ歳位だね絶対!ラノベの読みすぎだよ、程々がいいのにね。
「邪魔しないでよ、私はまた今の世界に生まれ変わるんだからね!まだこの世界に未練があるんだから邪魔はしないでよ!」
2人の口論に受付嬢さんは困り顔、早く決めないと思っているけど終了のカウントダウンが始まる。
「受付終了まで、後5分」
5分前アナウンスが始まった、所々の受付が終了札を掲げて終わり始める。
それでも揉めている2人、困り顔の受付嬢さん。
「受付終了まで、後3分」
「ほらチートをよこしてくれ!」
「邪魔よ!私は来世でのノーベル賞を貰うのよ!」
凄いぞお姉さん、壮大な計画だ!
「受付終了まで、後1分」
「早くチートを」
「ノーベル賞を下さい」
お姉さん目的間違ってますよ!
「10・9・8・7……」
「ええい何処かに行って〜」
受付嬢さんが勝手に緑の渦を出して2人を送る、すると俺たちまで送られてしまった。
「あゝ不味い、サバイバルセットと」
彼方の受付嬢さんは、サバイバルセットの袋を渦に投げる。
「能力を何も上げなかった!」
膝をつく受付嬢さん、俺の方の受付嬢さんは。
「貴女何をしているの!、能力を渡さないなんて、死ににいく様な者よ!あれあの2人も送ってしまった! 上位神様になんて報告しようかしら、困ったわよ!」
俺の方の受付嬢さんは、怒りと悲しみが交差しているけど、彼方の受付嬢さんは。
「どうしよう、能力を挙げ無いなんてどうやって報告したらいいの!先輩助けて下さい」
彼方の受付嬢はこちらの受付嬢に縋り付く。
「まず確認よ、何処の異世界に送ったの、女の子は現世に生まれ変わりたかった様だけど、男の子は異世界よね?」
「はい、イエ両方とも異世界に送ってしまいました〜、どうしたらいいんですか先輩」
このドジな後輩は、過去にも色々とやらかしっている、その都度私が裏でカバーしてたけど、この事は流石に庇いきれない!
「聞くけど私が渡した世界のどれかなの?」
「はい、先輩に頂いた20の異世界のどれかです」
「ならばまずは何処の異世界か確認して、その次に彼等の行動を確認して、どうにかして1年間は生かす様にしなさい」
泣きそうな後輩にアドバイスするけど、大丈夫だろうか?
ただI年間生きてくれれば、我々の義務は果たせる。
「はい、頑張って見つけてみます……うぅ今日は残業確定だ!夕飯が夜食になってしまった」
後輩は項垂れて奥の部屋に消えて行く。
「それよりも私の方よ、私も確認しないとね!」
私は、彼女よりも管理する異世界が多い200程だ!
「私も今日は残業確定ね!夜食は太るから食べないで……あゝ早く確認しないと」
彼女も奥の部屋に消えて行く、此処は天界転生受付所!
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