第18話 『数学したい』というテレパシーを受信する道を作ってみた

 今日も数学を求めて世界を改変することにした。

 大声で破廉恥な会話をする女子高生はドキドキ感がある。


***


 今日のターゲットは高校生である。

 まずは透明になって高校の前の道路に来た。


「この道は、通ったら『数学したい』というテレパシーを受信する道になれー!!!」


 ゆぅと試しに高校前の道を歩いてみた。

 すると、頭の中に『数学したい...数学したい...』と思い浮かんできた。


「おもしろーい、何か思い浮かんできた~」


 ゆぅははしゃいでいる。


「元の世界の念話みたい~」


「そうなのかー」


 ゆぅの世界には念話がある。

 今回は念話をイメージして願い事をした。

 ゆぅと雑談していると、下校の時刻になった。

 正門から出てくる男女が顔を赤らめていたので成功である。


「あー、数学したいわー」


「俺が襲ってやろうかw?」


「いやーん、襲われるー」


 男子高生同士が冗談を言い合ってたりする。


「ねぇ、数学したくない?」


「ちょー、やだーw 私の家に来るw?」


 女子高生同士も冗談を言い合っていたりする。

 JK大声数学話ASMRである。


「今日お家来る?親がいないの...」


「分かった...行く...」


 カップルの初数学の後押しもできた。

 初々しくて暖かい気持ちになった。

 そして運命の時は来た。

 短髪元気っ子が言ったのだ。


「恵子ーなんだか数学したい気分になったわ」


「うそ...実は私も思ったの...お互いに変態だね?」


「恵子も!?兄貴のアカウントでマッサージ器買ったからそれで遊ぼう!!」


「!?!?!?!?」


 短髪元気っ子もじもじ相方大声数学ASMRである。


「かみ...さま...」


 その場で2人のJKを崇め奉った。


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