第6話 イヤホンのコードが頻繁に絡まる世界にしてみた

 色々な方向から突然風が吹く世界は十分に満喫した。

 そこで別の数学を求めて世界を改変することにした。

 イヤホンのコードは手を美しく見せる。

 特に、絡まったイヤホンのコードを解こうとする手はとても美しい。


「ポケットに入れたイヤホンのコードが頻繁に絡まる世界になれー!!!」


 そして今回は駅に向かった。


***


 高校生の下校時刻に駅の電車に乗り込んだ。


「絶景かな...」


 制服の女子高生がイヤホンコードの絡まりを頑張って解こうとする場面を何度も堪能できた。

 しかし、今回も目標がある。

 それは色白の黒髪制服高校生の少女が黒のイヤホンコードの絡まりを頑張って解く場面を堪能したい。

 特に指定をしなければ黒髪の子が日本には多い。

 色白の子の手と黒いコードの絡み合いは乱数行為といえる。

 そこで色白でイヤホンで音楽を聴いている子を探した。


「いた...」


 1時間ほど探すとお目当ての子がいた。

 電車の扉の横で音楽を聴いている。

 コードの絡まりを解かないか横で観察した。

 そして運命の時は訪れた。


「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」


 女の子がコードの絡まりを頑張って解こうとしている。

 中々解けないからか、嬉しいことに少し唸っている。


「うっ...うーん...」


 白い手と黒いコードが絡まりあい、とても興奮した。


「かみ...さま...」


 その場で色白コード乱数女子高生を崇め奉った。



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