第7話

「にいさん、聞いて」

「うん」

「にいさんには悪いけど、にいさんが行こうとしている学校って実は……」


 ※ ※ ※

「言ってくれてありがとう」

「いいの。にいさん。いや、大切なあなたが苦しむ姿、見たくないから」思い留まらせてくれた妹には感謝しかない。けど、

「ねぇ、今大切って言った?」

「言った」

「嫌ったりしてない?」

「嫌いじゃない。むしろ大好き♡」

「な、え、な!?」何を言い出すんだこの子は!

「一目惚れなの!はじめて会った日からずっと好き!頭のてっぺんからつま先まで、なんなら〇〇の細胞まで愛してるわ♡」


「な、な、な、なんだこれ〜!!」

義妹は実は相当ヤバい子だった!

「あ、あが……」

優等生キャラがこんな感じに壊れるなんて。

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