第5話 買い物は付き合わされるもの
冒険者協会の中に入るとそこは⋯。
「盛り上がってるー!?」
「「イェーイ!」」
「テキーラ乾杯!!」
「「ウェーイ!!」」
クラブだった、見た事は無いが間違いない、ここはクラブだ。
「昼から盛り上がってるわねー」
「俺は受け付け嬢に話通してくるわ」
ドンチキドンチキうるさい、昼からパーリーピーポーだよ、どうなってるんだ⋯。
「メイシアちゃんは慣れないわよねー」
「ボクも慣れないから安心して欲しい」
「知らない世界だ」
「おーデカパイの嬢ちゃん、奢るからこっちで飲ま」
バギッ
「メイシアちゃんに汚いお手で触れようとしないでねー」
「ヒッ爆破のミーアだ」
ミーアが絡んできた男を杖で吹っ飛ばした、ピクピクして倒れてるが大丈夫だろうか?まあ僕に絡まれるよりはいいか、ああいうタイプ苦手なんだよ。
「ミーア、明日の昼にならないとギルドマスター戻らないみたいだわ、とりあえずクエストの件は伝えておいた」
「分かったわーじゃあ解散しましょうー買い物行きたいし」
「分かった」
「メイシアちゃんは私とお買い物行きましょー」
「え、あ、はい」
断れそうな雰囲気じゃ無かったので、何故かミーアと買い物に行く事になりました。
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「メインストリート着いたわね」
「女の人が多い」
「ここの街はエルフとの貿易でいい洋服とかアクセサリー、化粧品まで売ってるのー」
「そうなんだ」
「メイシアちゃんはあんまり知らないだろうから、色々教えてあげるわね!」
「はい」
ミーアに案内されながら一店舗目へ。
「もしかして⋯」
「メイシアちゃん何サイズ何だろうね?店員さんー」
「いらっしゃいませ!いかがいたしましたか?」
「この子にあうー」
話があんまり入ってこない、何故って?下着売り場だから、何か見ちゃいけない気がするので、直視出来ない。
「凄いですね〜」
「そうよねー」
「ふぇ」
「この子色々あってブラして無いの、サイズとか測って貰える?」
「⋯承知しました、ではお嬢様こちらへ」
「はひ」
よく分からぬまま、更衣室で脱がされ計られ、頭がパンクしそうだ⋯。
「凄いですね〜Jカップありましたよ〜」
「やっぱり?特注になっちゃうかな?」
「在庫は⋯最新の魔法のノンワイヤーブラジャーが御座います!」
「ノンワイヤー最近人気よねー」
「長時間着けても痛くならないのは魅力ですよね!」
「そうそう」
知らない単語しか並んでないので、僕は天井のシミでも探す事にした。
「メイシアちゃんどう?」
「イイデスヨ」
青のデザインが入った白の下着セット等々を着けられ、ようやく店を出た⋯。
「メイシアちゃん甘いもの食べに行こー」
クレープ屋か、男だとカップルじゃ無きゃ並びずらいやつだ。
「はいどうぞ!」
「ありがとう」
「あ、メイシアちゃん笑った!良かったー」
「え?」
ここ数日どうやら僕は笑って居なかったらしい、この世界に急に来させられてバタバタしていたりで楽しむ感情を忘れていた気がする、後クレープ美味しい。
甘い物こんなに好きじゃ無かったはずなんだけど、抗えない。
「もきゅもきゅ食べて可愛い!このシーンを絵にしたい⋯」
「?」
「金髪巨乳美少女ってやっぱり破壊力強いわ⋯」
めちゃくちゃミーアから見られているがそんなのはどうでもいい!今はこの至福のひとときを楽しむ!と脳が甘いものに支配される僕だった。
適性は錬金術ですか?〜錬金から始まる異世界〜 幸せとは何か @hdfigdgic3576
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