第4話 イドルネ
何だかんだ丸一日歩いてキャンプに泊まり二日目のお昼に街へ着いた、疲れも無いしこの身体凄いな、歩いてて靴がよく壊れて面倒だったり、髪が長くて邪魔だったから街に着いたら髪切りたい所だ。
「デカイな」
「メイシアは初めてみるのか?記憶を失ってるからそうか」
「S級博士ミリオネアのとこから逃げだして来たんだから仕方ないわよ」
「ボクもびっくりだね、これでクエストはクリア出来るけど大事になりそうだ」
ここまで来る間に色々説明や情報交換をしたのだが、僕が戦った変態は強かったみたいだ、冒険者協会というのがこの三人が所属している所なのだがクエストにも等級があるらしく、AからFまでが通常等級でAに近づく程難易度が高くなる。
Sからは特殊等級らしく、Sが街破壊規模、SSで街が複数、SSSになると国が滅ぶ規模なのだとか、それ以上もあるらしいが過去に一度あったきりで正式にはSSS等級までらしい。
「博士ミリオネアは魔法テントとかも開発した超が付く有名人だったんだけどねー歳を重ねてからは人を使った実験やら研究をし始めて見つけ次第討伐になったんだよー」
「問題なのは博士強さだ、本気を出せば街複数くらいは軽く吹き飛ばせる兵器も保有してるとかで本当はSS級何だが、本人が戦いは好まないみたいなのでS級に留まっているらしい」
「そうなんだ」
あの変態は強かったのか、もしかして生き残ってたり?そんな訳無いと思いたいが僕の身体を作ったくらいだからかなり怪しい⋯。
「それとメイシア、街に入ったら転移者には気を付けろ」
「転移者?」
「ああ、にほん?という所から神に呼ばれて召喚された者達らしいがだいたいが気狂いらしくてな、村人ぐらいの強さなら問題無かった、だがかなり強いらしい」
「街で遭遇するのは稀なんだけどねーだいたい魔獣狩りに深淵に行ったりしてるらしいし」
「へー⋯」
あー同郷の人達が暴れてると⋯不味いね、僕は日本名で名前名乗らなくて良かったー出来るだけ記憶喪失で誤魔化しておこ。
「街に入れたらまず冒険者協会行きましょ」
「そうだな」
「メイシアちゃんも一緒に来てもらえる?大丈夫ならでいいんだけど」
「大丈夫、僕そこまで疲れてないし」
「本当に身体凄いよな」
「オリバー!言い方!」
「流石にないと思うぞ」
「すまん」
まあ男だからその辺理解はあるからあまり気にしていないが胸を見られてると割と分かるもんだなぁとは思う、女の人はこんな感じなのか。
「この子の身分証明出来ないけど私達の冒険者資格で行ける?」
「Bランク⋯了解しました」
「ミーア達強いんだね」
「まあねー魔物とか出なかったから見せる機会も無かったけど」
「不思議だよな」
そんな話をして居たら門を通され、中に入る事が出来た。
「ようこそメイシアちゃん!ここが大森林に最も近く険しい街イドルネだよ」
「おおー」
「ここは珍しくエルフ族まあ長命種と言われる皆さんとの交易の場所でもあります」
「ノルマの言う通り、大森林に拠点を置くエルフ族の重要な交易場所だから賑わってるんだー」
「なるほどな」
冒険者協会へ歩きながら向かっていると耳が尖った人がいる、なるほどあれがエルフか、うーんあの変態の所で見た実験に使われていた人も耳が尖っていたような?。
「着いたよーここが冒険者協会!」
「俺達の宿り木だ!」
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