隣のクラスの亜希子さん

@OHITASHI86

第1話 彼女との出会いと裏切り

俺の名前は北川健太、青春を謳歌する予定だった16歳の高校一年生だ。

小中では陰キャが確定していたため高校デビューを目指していたのにも関わらず、高校でも陰キャになってしまった………だが、そんな俺にも転機が訪れたのだ。

入学して一ヶ月ほど経ったある日

「北川くん、ちょっといいかな」

「私、亜希子っていうんだけど」

「ど、どうしましたか?(キョドりすぎた…絶対キモイって思われてる)」

「あなた、私と委員会同じでしょ?」

「は、はい…(あれ?)」

「委員会でペアを作ることになったじゃん?」

「そのペアが決まってなくてさ…北川くん一緒にやらない?」

「え、えええええ!?!?!?か、構いませんよ……………」

「良かったァー!ペア決まんなくてさ、よろしくね!」

亜希子さんか…毎日キャッキャしてる子が俺とペアを組むなんて…怪しい。罰ゲームかな?信用はできないよなァ

そんなことを思いつつ委員会の仕事をすることになった

「ええっと、リサイクルを呼びかけるんだっけ」

「そうです。合ってます……」

「失礼」

そういって亜希子さんは手を伸ばして俺の横にあるペンを取ったその時、胸が当たってしまった…

「す、すみません」

「いいの。気にしないで」

許してもらえた…最悪死刑だ……そう思いつつ、その日は解散。でもあとで、やっぱり怪しいよなァ……嫌な予感がしたが、その日は床につく。

だが、その予感は的中してしまう。

2週間後の朝

「なあ、北川って亜希子のこと好きなん?」

「え、違うよ……」

「嘘つけー!噂出回ってるぞ!ギャハハハハ」

そんなこと知らない…やっぱり嵌められた……

昼休み

「ガチキモいよねー」

「ほんとそれー」

クラスの女子が俺の方を見てそう言った

「何の話だろう……」

「北山、ちょっといいか」

「はい」

「お前、亜希子に何をした」

「いえ何も……」

「本当か?噂が先生たちの耳に入ったんだが」

「いえ、ほんとに知りません」

「そうか。まあ明日亜希子に聞けば分かる話さ」

先生にも何か言われた。どうやら俺が亜希子にセクハラしたという話らしい

俺は2chの雑談板にその話を書いた

「まじ無理。ムカつく。病んだ。暇人のお前らに話を聞かせてやる。隣のクラスにA子ってやつがいるんだけど、俺がそいつのことを好きだとか、そいつにセクハラしただとかいう噂が出回ってるんだ。誰がお前のこと好きになるかよ。ハッキリ言って嫌いだし、ぶりっ子だし、男に貢いでもらえばなんとかなると思ってそうだしほんとにムカつく。苦悶の表情で汚物の中で野垂れ死んでほしい。まじ無理ガチで死ね」

俺の気持ちを発散できるのはここしかなかった。

次回に続く……

作成:2024年1月18日

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