応援コメント

第5話 奈津と茜」への応援コメント

  • こんにちは。
    本編ではほとんど語られなかった茜さんの心情を窺い知ることができ、楽しませていただきました。チェコのグルメや風物も(^^)
    さまざまな恋や愛の形があって、それを認めたり、あるいは理解できなかったり、そして認める者・理解できない者が互いに歩み寄ったり非難したり憎んだりする心情もすべて自然なんだよなあ、とか考えさせられました。

    作者からの返信

    久里 琳さま

    こんにちは。拙作へお越しくださり、どうもありがとうございます。
    本編ではほとんど顔の見えなかった茜に語らせてみました。すうちゃんへの思いを拗らせ、それがセイジへの歪んだ依存関係につながり、解消できぬまま過ぎ去った七年でした。
    再会したすうちゃんやセイジと建設的な話はできず、彼女はこれからも割り切れぬ思いを抱えたまま生きるのでしょうが、それでも直接話をしたことで心を圧迫していた重荷が少しだけ軽くなったかもしれません。
    コメントをありがとうございました。


  • 編集済

    佐藤さま、
    こちらの作品も大変楽しく読ませて頂きました。やはり佐藤さまの作品は読み終わった後に、いろいろ考えたくなりますね。
    こちらでは名前が漢字表記なのも良いですね。セイジが青磁になり、茜を通して、また違った色合いが見えた気がいたします。青磁はスカラーだという茜の言葉もしっくりきました。
    そして本作の主人公の茜が、これまたすごく魅力的で私はとっても好きです。七年越しのスオウさんの顔がわからないところに、茜のいろんな想いが凝縮されているように思いました。不器用で愛情深くて真っ直ぐで捻くれていて…とか、いろいろ考えたのですが、茜を表現する言葉がうまく見つけられませんでした。それくらい魅力的なキャラだと思います。少しヤマシロさんに似ているのかなとも思いました。
    (本筋ではないかもしれませんが、奈津と瑞稀ちゃんの関係も気になりますね。茜が「ちゃん」付けで呼んでいるのは、単に歳下だからか、それとも——。などといろいろ想像しながら楽しませて頂きました)

    追記)
    まさかの実体験に笑いました😆
    中学生くらいだと結構変わる人いますもんね。
    瑞稀は女性だと思ったのですが、茜とすうちゃんの対比かなと思ったんです。茜×すうちゃん、奈津×瑞稀ちゃんで、こっちも血が繋がってるのかも?と。よく考えるとちょっと無理がありましたね。もともと低い読解力が年末年始でパッパラパーになっとるようです。すみません。そして今年もよろしくおねがいいたします。

    作者からの返信

    しぇもんごさま

    こんにちは! 拙作をお読みくださり、どうもありがとうございます。お正月はゆっくりできましたか? って、息子ちゃんズが小さいと、難しいですよね。
    本名は漢字でも、仲良くなると、その漢字を意識して呼ぶことって、ほぼありませんよね。そういう雰囲気を出してみたいなあという使い分けでした。
    マイナーな進路を選ぶ子は、比較的自分のベクトルをしっかり持っているように思います。でもみんながみんなそうだというわけではなく、目標に向かって一直線じゃなくったっていいじゃん、を体現しているのが青磁ですね。
    七年越しの弟の顔が分からないという件、いや、わかんないものでしょ? わかんないよね? ね? え、わかる? いや、わかんなかったんですって。祖父の葬儀で従妹に「あの人だれ?」って耳打ちして怪訝な顔をされた人がここにいるんですって。あ、言っておきますが、ブラコンではありません。
    瑞希については、まったくぼかすつもりもなく、女性名として名づけたんですが、男の子にもみえますかね? 柚葉と同じく、8割以上の確率で女だよねって思っての命名でしたが、思った以上に名前のユニセックス化が進んでいるのか、私の感覚がずれてるのか……
    コメントをありがとうございました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

  • またしても、すっかり騙されてしまいました。すぅちゃん、確かに女の子だなんて一言も書かれてなかったですね。あぁそういうことだったのかと、世界が反転する感覚。自分の中の当たり前は当たり前ではないのだと、気付かされます。

    作者からの返信

    プラナリアさま

    こんにちは。なんと、こちらもお読みくださったのですか。どうもありがとうございます!
    そして「世界が反転する感覚」「自分の中の当たり前は当たり前ではない」は、とても嬉しいご感想です。自分自身、気づかないところで似たような思い込みや決めつけは多くやっているのだろうと思っています。気をつけねばと自戒の念を込めての一作でもあります。
    コメントをありがとうございました。 

  • 佐藤宇佳子さま

    こんにちは。

    御作品を二回読んでからこのコメントを書いています。

    まず、応援コメントとして、茜の心情を追体験しました。凄みのある作品でした。茜は常に後ろに誰かをかばう自分でいたかったのかもしれないと思いました。しかし常にかばわれていた相手が自立すると、とたんに自分を見失い、不安になってしまう。その苛立ちが言葉や行動になり、他害となる。奈津が第5話で茜にかけた言葉はそれを的確に言い当てています。

    佐藤さまがこれまで書いてこられた作品に通ずるテーマ「ふつうの人なんていない」から考えると、茜自身が「そのままの」すうちゃんを「すうちゃんのそのまま」受け取れるようになるためには、という視点が生まれるように思いました。

    お疲れ様でした。拝読出来てよかったです。

    作者からの返信

    亜咲加奈さま

    こんにちは。拙作を丁寧にお読みくださり、ありがとうございます。
    茜は『茶房カフカ』の一話にのみ登場した女性でしたが、彼女が背負っていたもの、背負ってしまったものは小さくなかったはずで、どこかで形にしたくて出来上がった話です。
    すうちゃんを守ってやっているつもりが、実は茜のほうが依存していました。すうちゃんが自立してしまうと、青磁を代替にしようとするものの、結局はうまくいかない、と。彼女自身がそれを自覚し、すうちゃんとの良い関係を新たに構築できればいいんですけどね。
    コメントをありがとうございました。星でのご評価も感謝いたします m(_ _)m

  • すうちゃんがイケメンに育ってましたね。
    弟離れが必要なのは、そうなのかもしれない。
    まだ、茜さんとすうちゃん、それと青磁さんの物語は続いていくんだな、そう思いました。

    作者からの返信

    加須 千花さま

    こんにちは。こちらもお読みくださり、どうもありがとうございます。
    青磁は弱さを持ち続けたままひっそりと生きていますが、同じく怖がりだったすうちゃんは姉の失敗を観察することで弱さを克服しました(あ、これ『茶房カフカ』のほうの話ですね ^^;)。人の弱さを理解できる強い人という頼もしい人間になっています。イケメンですね (*^^*)
    茜も結局このふたりから離れきることはできず、ときおり人生を交差させながら、緩やかにつながっていくことでしょう。
    コメントをありがとうございました。
    最後までお読みくださり、また星でのご評価もありがとうございました!

  • 佐藤宇佳子様、連載お疲れさまでした!
    なんと茜さん視点とは、大変面白く読ませて頂きました。
    なるほど、ポリアモリーを受け入れられない要因の一つに依存の問題があったとは。確かにそうですね、何かにすがっているとそれを失う事への恐怖が独占欲となるのかも。自立こそは、相手と付き合う上で最も大切なことかもしれないですね(ちょっと村上龍先生の影響が大きいかもしれない)。国に、制度に、慣習に、パートナーに過度に頼らない。
    それでも茜さん、十分自立の素質あると思います。というか、海外に行かれる方はおおむねそうじゃないかなあ……島国の閉じた社会にぬくぬくと守られているダメな自分です、佐藤様凄い!
    本編と合わせていろいろディスカッションさせて頂いて、大変勉強になりました。ありがとうございました!

    作者からの返信

    諏訪野 滋さま

    こんにちは。いつも拙作へお越しくださり、ありがとうございます。
    茜視点でした。なぜか茜を気に入ってくれた人がいて、彼女の話を読んでみたいとリクエストをもらっていたんです。
    茜の場合、依存相手はすうちゃんに始まり、すうちゃんを彷彿とさせる青磁におよび、という感じですね。ちょっとこじれていますが、相手との対等な立ち位置を学んでこなかった茜は、複数愛に自分の基盤が揺らぐ恐怖を感じてしまうのではないでしょうか。
    茜には頑張ってもらいたいところです。
    > 島国の閉じた社会にぬくぬくと守られているダメな自分です
    閉じた社会の内側から声をあげていける勇気って、すごいものだと思います。外に出るって、いざとなったら自分は異端者であるという「逃げ」が許されますが、内に留まった場合、仲間でありつつ立ち向かわねばならないときがあります。後者はバランス感覚がなければできず、むしろ大変かもしれません。
    拙い表現、まとまらない考察、しかもスピンオフなのか独立した短編なのかもあいまいな作品となり、お恥ずかしい限りです。ここまでお付き合いくださったこと、とても感謝しております。
    ありがとうございました。

  • 完結、おめでとうございます!🎉
    茜さんがすうちゃんに囚われすぎていた…そうかもしれませんね!大切にしてきたすうちゃんと、恋人の青磁さんがくっ付いてしまうのは複雑な心境だったと思います涙
    でも茜さんの周りにも良い人たちがいて、前を向けてそうで何よりです!😆

    作者からの返信

    ジロギンさま

    こんにちは。本作も最後までお読みくださり、どうもありがとうございます!
    きょうだいに恋人を奪われ、恋人からポリアモリーという概念を突然投げかけられれば、混乱しますよね。茜はあの日のことをずっと引きずって生きていました。いつまでもこだわってしまう原因はすうちゃんへの執着だと奈津は見ていたようです。奈津は頼りがいのある友達で、今後何かあっても、茜の心の支えになってくれるでしょう。
    コメントをありがとうございました。そしてレビューコメントも書いていただき、光栄です! こちらもありがとうございました。

  • 短編ですが、完結お疲れさまでした。
    好きの反対は嫌いではないと誰かが言ってましたね。
    好きの反対は無関心です。どうでもいい相手なら好きでないとしても、嫌う事すら必要ないですからね。

    (以下ネタバレ)
    しかし一連の物語はテーマがそう言う話だとは言え、主要キャラのマイノリティー率が凄く高いですね。いや、既にマジョリティーと言っても過言では無いです。この物語には登場していませんが、ポリアモリーを受け入れられないトキワ氏は一瞬マジョリティーかと思いきや、元々が性的マイノリティーでした^^;。
    主要キャラという事では、この短編の茜さんが初登場の性的マジョリティーだったのではないでしょうか?

    作者からの返信

    十三岡繁さま

    こんにちは。本作も最後までお付き合いくださり、ありがとうございます!

    「好きの反対は無関心」この言葉にはうなずけるところもあるものの、それって男の反対は雌雄同体って言ってるようなものだよね、とも思ってしまう天邪鬼です(^^;)

    ネタバレについても、ちょっとだけ言及します。

    (以下ネタバレへのリプライ)
    主要キャラの中で茜が性的マジョリティなのは間違いないです。茜が主要キャラかどうかという問題はありますけど。
    トキワについては可能性が二通りありうる書き方になっています。より高い可能性のほうだと性的マイノリティではないのです。ですので、明らかな性的マイノリティは本作に登場する青磁とすうちゃんだけですね。

    ポリアモリーという、比較的特殊な恋愛形態は、恋愛とは何ぞやを突き詰めた人の一部がようやく受け入れられるものかもしれません。性的マイノリティの人たちは、否応なしに考えさせられることが多く、それがポリアモリー関係を築いて(それを明かして)いる人たちのなかに性的マイノリティが目立つという結果につながっているのではないかと思っています。

    コメントをありがとうございました。そして、星でのご評価と煎茶のここちよい渋みを感じるレビューもありがとうございます!