エッチは奥手な年下くんが教えてくれた本当のキス

初めての書き出し小説風

初めてのキス

季節は真冬を控えた頃。

会社行くのに、もうロングコートなどを着ていかないと寒すぎる。

夜なんか暖房器具を使わないとヤバいくらいだ。


そんなある夜のカップルは今真っ裸で布団に。


今日は週末の金曜日。

1週間の仕事の労いも兼ねて2人で晩酌をした。

外食も考えたけど、お家で作る。


お料理は!・・・彼が作ってくれたの。

4歳年下で料理人の彼、リクくんの手料理!


私は・・・作れなくない!

けど…彼の方が美味しいから(笑)


というのも、彼との出会いは私が31歳の頃に奮起して通い出したお料理教室の先生だった。

付き合ったのは2年くらい経ってからだったけど、彼から言ってくれてね!

元々付き合う事も考えてなかったんだけど、彼からのアプローチが凄くて(笑)


これまで年下の子とは付き合った事もなかったし、眼中にも入ってなかった。


だから、押されて付き合ったけど、なんやかんやで自然消滅していくと思ってたから、その時私に彼氏もいなかったし遊び感覚で「いいよ」って。


でも、気づけば同棲もしてて5年も付き合ってる。


そして、今日はお酒も飲みお互い良い気分。

いつもよりいっぱいギューもしてくれるし、チューもしてくれる!

だけど・・・


・・・

・・


「あっアヤちゃん・・・んっ」


「あんっ,,,リクくんここ気持ちいいの」


「ぼ…僕も気持ちよくて・・・・・」


「あーそんなえっちな顔してぇ,,,,もっといじめたくなるぅ」


「んぅっ・・・そんなしちゃだめ…」

「アヤちゃん今日すごい激しぃ」


「今日はもっとリクくんを感じたいの」

「んっ….腰止められないよぉ」


「あっ・・・ほんともうイっちゃうよ」


「だーめ!まだ我慢」


「うぅ・・・あっ、、アヤちゃん待って」


そう言うとリクは騎乗位で腰を振ってるアヤの腰を手で止めた。


「あんぅ・・・なーに?もうイっちゃう??」


「・・・もうイキそう、、だけど違うの」


リクは挿入したまま、ゆっくりと上半身を起こし、またがるアヤの顔に近づきキスをした。


「チュ・・・チュ…」


「んぅ・・・チュ」


「アヤちゃん、好き!」


「うふ////私もリクくんのこと大好き…チュ」


「あのね・・・」


リクはアヤを抱き抱え、挿入を抜きながら続けた。


「きょ・・・今日は僕からも…」

「だから、アヤちゃん、よ…四つん這いになって」


これまでエッチはたくさんしてきたけど、受け身がリクくん。

恋愛の経験がない人でもないと思うけど・・・エッチは下手というか…

下手ではないんだけど、奥手な感じだから、いつも私がリードしてたから。


「えっ!!うん////」

驚きもあったけど、嬉しさが出てすぐに返事して、そのまま手をつき、膝立ちした。


(・・・すっごい恥ずかしい////)


バックでSEXするのはよくあること。

アヤも過去に経験ある。

だけど・・・こんな恥ずかしいって感じたことはなかった。


「…ねぇ、リクくん・・・あのね、、すごい恥ずかしいの」


「・・・」


返事はないけど、布団の擦れる音が聞こえ、近づいてきているのはわかった。


「ねぇリクくん!?//////」


「あ〜アヤちゃん、すごいエッチな格好してるよ///」

アヤの後背からリクが話した。


「んっも…もう・・・」

「リクくんがこうしてってぇ・・・」


「えへへ///知ってるぅ」

「こんなアヤちゃんみたら、僕のもヤバくなってきてるの」


「えぇ、、?あぁっん/////」


不意に私のアソコを優しくなぞり触ってきて、これまで出した事のない声と反応が出てしまった。


「んっ…あぁん。。。」

声を我慢しようとしても漏れ出てしまう。


「アヤちゃん、ビクンっビクンっしちゃってるの?////ほら、ここをこうすると・・・」


「リクくん・・・そんなしないでぇ」


「あっアヤちゃん、、、エッチなお汁が垂れてきてる」


「も…もう言わなぃあぁっん//////」


「またエッチな声出して〜ジュルジュル…アヤちゃんのだからナメナメしなきゃって」


「うぅ….そんな・・・だって、、、もうイジワルしないで挿れてぇ///」


「・・・うん、僕も我慢できないっ////挿れるよ」


グチュ・・・

すぐに入ったのが2人してわかった。


「ん〜〜〜っ…..あっん./////」


「あっアヤさん,,,気持ち良すぎてやばいよぉ…」


「私もスゴィ気持いぃのぉ….もっとついてぇ」


「えっ,,,こう」


「あんっ////うん、、、もっとぉ」


「すごい熱くて,,,,キツキツだよぉ///」


「リクくんのが奥にあたって気持ちぃぃの・・・」


「僕・・・もうイっちゃいそう」


「もっとぉもっとぉ・・・」


「・・・アヤさん、だめイっちゃう////」

「んっ,,,,あっ・・・」


時間にしてどれくらいだろう。

バックでエッチし始めて3分くらいは経っていたから早漏ではないとは思う。

けど、いつもより早くリクはイってしまった。


果てたリクは挿入したまま、アヤの背中に倒れ込むようにして体を重ねた。

そんなリクにアヤも合わせるようにして倒れ込み2人ベットに伏せた。



・・

・・・



少し経った後のお布団の中。

2人は裸のまま。


エッチした後、リクは必ず腕枕をしてくれる。


「アヤさんまた僕が先にイっちゃった・・・」


「ううん、全然気にしないの〜」


「うん、好き」


「うふふ♪私も好きよ」

「それにすごい気持ちよかったしね////」


「あっならよかったぁ」


「そういえばさー今日はなんでバックになってって言ってくれたの?////」


「えっ・・・それは、、、僕だってこんな事できるんだよってね///」


「うふふ」


「それに、アヤさんを気持ちよくさせたかったし!!」


「ありがとね♡とっても気持ちよかったよ」


「うん!僕も!!」


「それに、嬉しかった」


「え〜そうなの〜?」


「そうだよ!!だからありがとうね」


「そう言ってもらえてよかったよ〜」

「でも・・・今日はもうおねむ・・・」


「うふふ私もよ」

「いつも腕枕ありがとね〜」

そう言いながら、リクの腕から頭を移動させた。


「僕がしたいからしてるんだよ〜」

「じゃあおやすみ〜チュ」

「また明日ね」


「うん、また明日ね〜おやすみなさい」


リクはいつも寝る時、私の手の甲にキスをしてくれる。


えへへ///今日もキスしてくれた。

今日のエッチの事もあって、目を閉じるもなかなか寝付けずにいる。


いつもよりドキドキしてるのがわかる。

エッチが終わってまだ間もないけど、体がずっと熱い感じもあって・・・


と、真横からリクの寝息が聞こえ始めた。


そんなリクを見て、ふと友達が言っていたことを思い出し天井を見た。



・・・

・・



「え〜アヤ彼とのエッチでイった事ないの〜?」


「ばっバカ!外でなんつーこと言ってるの!!」


「あはは!そんなさ〜キャピキャピの10代とかじゃないんだから〜」

「私たちアラフォーだよ。。。」


「スズ。。。それ以上は言わないで・・・(笑)」


「あっはは〜!」


スズは大学の時に出来て友達。

私の中で親友くらいなところにいる同性の女の子。


飾らないスズはずっと変わらないまま。

だから、なんでも話せる存在だし、スズも気にせず色々と自分の事を話してくれる。


そんなスズからぶっ飛んだ話だった。


「もう・・・べ別にイった事ないわけじゃないよ」

「ただ、すごい少ないだけ」


「あっそだったのね!てっきり、今の彼とは一回もイったことないのかと思ったよ(笑)」


「もーなんつー事を聞くの!!(笑)」


「いやいや、実は結構大事な事だよ!って私は思うんだー」


「アヤに性欲が全くないとかだったらいいのかもだけど、そうじゃないじゃん〜」

「まぁ確かにエッチはしてると思うけど、なんていうか・・・欲求不満にならないの?」


「えっあー・・・全く不満じゃない!とは言えない時はあるかもだけど・・・」


「でしょー!それでいいのかな〜って!」


「でもいいの!」


「え〜なんでー?ちゃんと1人でもしてるから〜?(笑)」


「またなんて事言うのスズ!!!」


「あはは〜いやさ、率直なこと言うと、今後大丈夫かなってね」


「ん〜??」


「まぁ付き合って同棲もしてて5年」

「結婚するしないは、今時いろんな形があるからいいんだけど・・・」

「欲求不満で、火遊びしたくなっちゃう時が来ないか心配なんよ」

「もちろん、エッチとがだけじゃないのはそうなんだけどねーって話よ」


「ちょ・・・いきなり真面目じゃん!」


「ちゃんとアヤの事考えてるんよん」



・・

・・・



まぁさっきのエッチ、すごい気持ちよかったけど、イケなかった・・・

あともうちょっとだったのに・・・

すごい欲求不満って感じではないけど、エッチに関しては物足りないこともあったり・・・


そんな感じだったからスズの言葉を思い出したのかも。



でもね。

出会って2年。付き合って5年。

1度もそんなことはしてない。


まぁぶっちゃけ!

エッチはそんなに・・・上手くないし、いつも受け身ばかり・・・

だけどね。。

でも彼はキスをしてくれる。


それはエッチしてる時もだけど、エッチが終わった後もそう。

エッチとか関係ない時でもしてくれる。


前にあった事だと・・・


おはようって目が覚めた時にはおでこにチュー


おやすみってお布団に入る時、手の甲にチュー


他にも他にも。


私が仕事で大きなプロジェクトに携わり、朝早くから夜遅くまで連日やってて・・・

それがようやく華開いた時の帰宅時!

もちろん、案件が決まった時には連絡して「おめでとう〜〜!よく頑張ったね!!」って言ってくれたけど、

お家に着き玄関を開けると、リビングから駆け寄ってきて、「アヤちゃん〜!おめでと〜!!」

って言いながら駆け寄ってきて、抱きしめてくれて、そのまま、ほっぺにチューしてくれた。


あとはねー


二人で外にデートしてた時、お気に入りだったヒール履いてルンルンだったんだけど・・・

街には必要だからある、排水溝みたいな地面の金網に気づかず…その金網にヒールが刺さってそのまま転んだの。。


リクくんが瞬間的に支えてくれたから体にケガはなかったんだけど…

ヒールにすごい大きな切り傷が出来てしまって・・・

しかも、ヒールの先っぽが欠けていて・・・


歩くとカツカツ音が出ちゃうの。


もうほんとショックで・・・・・

せっかくのデートだったから余計にね、、、、


そしたら明らかに落ち込んでる私を見てね!


「アヤちゃん、、悲しいね・・・>_<」

「とっても大事にしてるヒールだもんね。。。」


「・・・うん、、」


「・・・アヤちゃん、ギュ」


「えっ…」


そういうと、私の頭を優しく抱えるように抱きしめてくれたの。

でね、頭にソッとキスをしながら撫でてくれて。


「きっとね、この子はずっとアヤちゃんと頑張ってきたから、少しお休みする運命だったんだよ」

「だからね、アヤちゃんのせいでこうなったんじゃないからね!」


「えっ・・・ありがと・・・」


「だからお休みさせる為に今度直しに行こ!」

「で、同じくアヤちゃんと運命を一緒にする新しい子を見に行こうよっね!」


「あっ・・・うん!」


そのまま私の手を強く握り、元気付けてくれたの。


・・・惚気に聞こえるかな?(笑)



エッチはすごい奥手なんだけど、キスはたくさんしてくれる。

う〜ん、なんというか・・・すごいスマートにしてくれる。


だからなのかいつも満たされてる感じがあるの。

それは、言葉じゃ言い難いし、見えるモノじゃないんだけど・・・。


なんか、安心感とか、自己肯定感とか、信頼感とか。

とにかく、ずっと心が温かい感じ。


だからリクくんが好き。

・・・元カレが原因で元々キスは好きじゃなかったんだけど・・・


でも、リクくんと出会って初めて知ったの。

キスってすごい大切なんだなって。


そんな事もあって、エッチは奥手な年下のリクくんとこれからもずっと一緒にいたいって思える存在なの。



だからスズ。

エッチでイクことよりも大事なこと私は見つけたから。

そんなリクくんだからいいの。


ふと、また横を見ると可愛い寝顔をしてるリクくん。


「・・・リクくん、大好きだよ」

寝てるリクくんを起きないよう小声で口に出し、静かに近づきそっと唇にキスした。



あなたにとって、キスってなんですか?



———あとがき———


最後までお読みくださり、誠にありがとうございます!

いかがでしたでしょうか?


今回はキスをテーマにした恋愛小説を書きました。


ふと思ったのです。

人間以外でもキスのような事をする動物はいるらしいのですが、なんで人間ってキスをするんだろうって。


諸説はあるものの、キスの起源は生物として、顎に力がない子供に食べ物を食べさせるために親が咀嚼して口移しすることが起源とも言われているらしいです。


一方エッチは生殖行為。

どちらも生物として生き抜くために必要な行為とも言えます。


でも、今の社会を生きている人間におけるキスってなんか特別なもののように見えるのです。


友人で風俗で働いている子から聞いた話では、エッチはOKだけどキスはNGって言う女の子結構いるって。

風俗という仕事ではあるものの、見知らぬ男性とキスってなかなかですよね・・・でも、エッチはOK。


ふむ・・・

と言った事もあり、実はキスってエッチよりもすごい大事なんじゃないかと感じ、このような小説を書きました。


色々調べたり考えた結果。


キスって言語以上に相手に様々な事が伝わる大切なコミュニケーションなんじゃないかって。


サラッとにはなりますが、今回の小説を書くためのキッカケを書かせてもらいました。



実は登場させたアヤとリクの背景などはもっと細かく考えてありまして(笑)

もしこの2人の他の物語が気になる!

と思ってもらえる内容でしたら、コメントや応援をしてもらえると嬉しいです!!


最後に改めまして、ここまで目を通してくださいまして誠にありがとうございます。

不定期にはなっており恐縮ですが、今後とも「初めての書き出し小説風」をどうぞよろしくお願いいたします。

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