第3話 ウイステリア

アレンが「ウイステリア?お前もこっち来いよ」とウイステリアに手を振った。

ウイステリアが「ん?アレンか?こんな所で何をしているんだ?」とアレンに声を掛けた。

クレナが「今ね?アレンが頑張って敵を倒そうとして居たの」とウイステリアに話し掛けた。

そこへ、文也が来て「あれ?また1人増えてる。勇敢な戦士と言ったところか?」とウイステリアを見て呟いて居た。

ウイステリアが「そうさ?俺もこう見えて敵と戦うんだぜ?」と親指を立てながら、にやけて居た。

アレンが「それは、言い過ぎだろう?お前、あれから戦いに参戦しねぇけど、どうしたんだよ?」とウイステリアに訊ねた。 

ウイステリアが「あぁ、それがな?俺の父ちゃんが、戦いを辞めるって言うから、俺も戦う事を自制しようと心に決めたんだ」とアレンに近況を話し始めた。

アレンが「すまないな?そんな中で来て貰ってな?」とウイステリアに返事を返した。 

ウイステリアが「良いんだ。最初に決めたのは俺の父ちゃんだから、仕方なく戦いは自粛するよ」と手を出した。

文也が「ふーん?やっぱり家の決まりは守らないといけないのは、この世界でも同じなんだな」とウイステリアの話を聞いて居た。

クレナが「しょうがないわ?私の家も戦いに参戦しないとこの世の中では生きていけないから戦うんだよね?」と文也に返事をした。

文也が「やはり、この世界は現実世界とは少しかけ離れて居るな?」と心の中では思って居た。

アレンが「それよりも敵は何処に居るんだ?」と周りを見渡して見ても何処にも魔物は居なかった。

秋菜が「文也、何処に行ったのかしら?」と文也を探しに来たが、何処にも居なかった。 

クレナが「それにしても、文也は何処から来たの?」と声を掛けると、文也は「それが…、現実世界で平和的な生活が送れる場所だよ。異世界とは違う」とクレナの返事に答えた。

文也は、「俺もそろそろ現実世界に帰らないとな?」とクレナに声を掛けた。 

クレナが「そう。気をつけて帰るのよ」と文也に返事をした。 

文也が「うん。またな」とクレナ達に手を振り、ブラックホールから現実世界に帰って来た。

秋菜が「何処に居たの?」と文也の姿が見えたので、文也が「わりぃな?俺は、今まで異世界に居たんだ」と秋菜に伝えた。 

秋菜は、「もう、そんな所に居て、今まで何をして居たのよ」と文也に怒って居た。

文也が「ごめん。俺もちょっと色々と立て込んでて、この異世界では忙しかったんだよ」とついつい異世界と言う言葉が口から漏れた。

秋菜が「え?異世界?何処の話よ」と返事を返された。

文也は「どこだろうな?」とふざけて笑って見せた。




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