第4話 分かってくれない
まさとが「遅いな?明美」とジッと時計を眺めながら椅子に座って居た。
ももが「まぁ、あの子の事だから何処かで楽しくやって居るわよ」と横目でまさとを見て居た。
まさとが真剣な顔をして「そんな事ある訳ないだろう?何を根拠に言って居るんだ」とももに熱くなって居た。
ももが「全くこれだから娘の事を大切に想う人は熱くてしょうがないんだから」とヤキモキして居た。
その後、明美が「ただいま」と家に帰って来ると、まさとが「今まで何をして居たんだ」と明美の頬を叩いた。
ももが「あら?いけない子ね。こんな夜中まで外をほっつき歩いて、父親のまさとさんがどれだけ心配したと思っているの?」と半ば明美に告げ口をして来た。
明美が「そんな今更、母親ヅラしないでよ?どうして、あなたにそこまで言われなくちゃいけないの」と思いっきり怒鳴った。
ももは「わぁー、怖い。まさとさん助けて」とまさとの背中に隠れて居た。
まさとが「そうやぞ?ももだってお前の事を心配して言ってくれているんだ。お前がももに八つ当たりをして居るだけじゃないか?」とももの肩を持った。
ももは、まさとの背中から明美に対して、あっかんべえをして居た。
明美は「何で、あんなももさんと結婚しようと思ったんだろう?」と疑問に思って居た。
明美は食事を自室に戻り、買って来たパンや、お弁当を食べて居た。
ももは、「あー、あなたが食べたいと思うものは作って無いの。自分で買って来て食べて頂戴」と明美には食事を一つも与えなかった。
明美は仕方なく、材料や調味料を買い込んで料理をして1人で寂しく食べて居た。
本当は、ももにも、もっと私の事を理解して欲しいと明美は口にはしなかったが、心の中で不満を感じて居た。
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